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Toggle① 本人が住み替えを拒否する
最も多いトラブルです。
長年住み慣れた自宅には思い出があり、高齢者本人にとっては「家を離れる=人生を否定される」と感じることもあります。
よくあるケース
- 「まだ元気だから必要ない」
- 「施設には入りたくない」
- 「他人と暮らしたくない」
- 「家を売るなんて絶対嫌だ」
家族は安全面を心配していても、本人は危機感を持っていないことが少なくありません。
本人が住み替えを拒否する際の対策
・事故や介護が必要になる前から話し合う
・施設見学を一緒に行う
・「引っ越し」ではなく「生活を楽にする選択肢」として説明する
② 高齢者施設へ入居後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する
パンフレットや見学だけではわからないこともあります。
よくある不満
・食事が口に合わない
・人間関係が合わない
・自由に外出できない
・スタッフの対応に不満がある
結果として、「家に帰りたい」と訴えるケースも少なくありません。
高齢者施設へ入居後に後悔しないための対策
・複数施設を比較する
・体験入居を利用する
・入居者やその家族から施設について話を聞く
③ 高齢者施設は想定以上に費用がかかる
施設費用は月額利用料だけではありません。
見落としやすい費用
・介護保険自己負担
・医療費
・おむ・つ代
・理美容代
・レクリエーション費
・管理費や上乗せサービス費
月15万円程度と思っていたら、「実際は20~30万円になる」こともあります。
対策
・パンフレットに記載されていない費用についても確認して「総額」で試算する
・要介護度が上がった場合も考えておく
・5~10年住んだ場合の資金計画を立てる
④ 自宅が売れない
住み替え費用を自宅売却資金で賄う予定だったのに、売却できないケースもあります。
特に売りにくい物件
・築古戸建
・地方の住宅
・再建築不可物件
・空き家期間が長い物件
住み替え後も自宅が売れず、「固定資産税」が発生し続けることがあります。
対策
・住み替え前に査定を受ける
・売却可能価格を確認する
・賃貸活用も検討する
⑤ 認知症発症後に手続きできなくなる
非常に多い問題です。認知症になると、
・不動産売却
・賃貸契約
・銀行手続き
などができなくなります。
家族が代わりに売却しようとしても、本人の判断能力がなければ契約できません。
その結果、「施設費用は必要なのに家が売れない」という事態に陥ります。
対策
・元気なうちに準備する
・家族信託や任意後見制度を検討する
⑥ 家族間で意見が対立する
親の住み替えは相続問題とも関係します。
よくある対立
長男
「施設に入れた方がいい」
次男
「まだ家で暮らせる」
親
「家を売りたくない」
このように意見が分かれ、話が進まなくなることがあります。
対策
・早めに家族会議を行う
・親本人の意思を確認する
・介護サービスに詳しい専門職やFPなど第三者を交えて話し合いをする
⑦ 高齢者施設から退去を求められる
意外と知られていませんが、老人ホームなどでは退去勧告が行われることがあります。
主な理由
・医療依存度が高くなった
・認知症症状が重くなった
・他の入居者とのトラブル
など施設で対応できない状態になった場合があります。
入居したら、それで安心とは限りません。
対策
・入居契約書を確認し、退去の条件を把握する
・看取り対応の有無を確認する
・医療連携体制を確認する
高齢者の住み替えで最も重要なこと
多くのトラブルは、「まだ元気だから大丈夫」と先送りした結果
起こります。
特に認知症になると、不動産売却や契約手続きが難しくなり、選択肢が大きく狭まります。
高齢者の住み替えは「介護が必要になってから考える」のではなく、
元気なうちに
・どこで暮らしたいか
・自宅をどうするか
・お金は足りるか
・誰が支援するか
を家族で話し合っておくことが大切です。
住み替えの失敗は「施設選び」よりも、実は準備不足によって起こるケースが圧倒的に多いのです。
