いつ売ればいいのか分からない?株式投資初心者が悩む「売り時」の考え方

いつ売ればいいのか分からない?株式投資初心者が悩む「売り時」の考え方

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

株式投資を始めたばかりの人から、よく聞く悩みがあります。
それは 「いつ売ればいいのか分からない」 という問題です。

株を買うタイミングについては多くの本や情報がありますが、実際には「売り時」の方が難しいと言われています。
利益が出ていると「まだ上がるかもしれない」と思い、
逆に下がっていると「そのうち戻るかもしれない」と考えてしまうからです。

結果として、
利益を確定できずに下落し、損失だけが残る というケースも少なくありません。

そこで今回は、投資初心者が知っておくべき 株の売り時の考え方 を解説します。


売り時が分からない人の共通点

まず、売り時に悩む人には共通点があります。

それは 「買う前に売るルールを決めていない」 ということです。

株式投資は、買った瞬間から「いつ売るか」を考えておく必要があります。

例えば、

・20%利益が出たら売る
・決算が悪化したら売る
・株価が10%下落したら損切りする

といったルールを事前に決めておけば、感情に振り回されにくくなります。

投資初心者が一番失敗するのは感情で売買をしてしまうことです。


売り時の考え方①:目標利回りを決める

初心者に最もおすすめなのが
目標利回りを決めておく方法です。

例えば、

・50%上がったら売却
・20%上がったら売却

というルールです。

株式市場では、年平均リターンは
約6〜8%程度 と言われています。

つまり、短期間で10%の利益が出た場合、
それは十分に良い投資成果と言えます。

しかし初心者ほど、

「もっと上がるかもしれない」

と考えて利益を確定しません。

その結果、株価が下がり利益が消えてしまう のです。

投資では
「利益を確定して初めて利益になる」
ということを忘れてはいけません。


売り時の考え方②:損切りルールを決める

もう一つ重要なのが 損切り です。

損失が出ている株を持ち続ける人は非常に多いですが、
これは投資で資産を減らす典型的なパターンです。

初心者は「そのうち戻るだろう」と考えてしまいます。

しかし株価は必ず戻るとは限りません。

むしろ、下がる株はさらに下がることも多いのが現実です。

そのため多くの投資家は

・10%下落で損切り
・5%下落で損切り

などのルールを作っています。

損切りは精神的に辛いものですが大きな損失を防ぐためには必要な行動です。


売り時の考え方③:投資理由が崩れたら売る

もう一つ重要な考え方があります。

それは「買った理由がなくなったら売る」というルールです。

例えば、

・業績が成長しているから買った
・新しい事業が期待できるから買った
・割安だったから買った

この理由が崩れた場合は株価に関係なく売却を検討します。

例えば

・業績が悪化した
・不祥事が起きた
・成長が止まった

このような場合は長期投資であっても見直す必要があります。

株価ではなく企業の状況を基準に判断するという考え方です。


売り時の考え方④:分割して売る

初心者が悩む理由の一つは

「全部売るべきか?」

という問題です。

この場合は分割して売る方法 が有効です。

例えば200株持っている場合

・100株を利益確定
・残り100株は保有

という方法です。

こうすると

・利益は確保できる
・上昇のチャンスも残せる

というメリットがあります。

プロの投資家も一度に売らず、段階的に売ることがあります。


売り時の考え方⑤:長期投資なら「売らない」ことも選択肢

実は、長期投資の場合売らないという選択肢もあります。

例えば

・優良企業
・長期成長企業
・高配当株

などの場合は短期の値動きを気にせず
10年単位で保有する投資もあります。

有名な投資家
ウォーレン・バフェットは

「理想の保有期間は永遠」

と言っています。

つまり、優良企業は長く持つほど利益が増えるという考え方です。


投資初心者へのアドバイス

最後に初心者に伝えたいことがあります。

株式投資で成功する人は、完璧な売り時を狙っていません。

なぜなら、相場の天井を当てることは誰にもできないからです。

大切なのは

・売買ルールを決める
・感情で判断しない
・損失を小さくする

ということです。

投資の世界では「頭と尻尾はくれてやれ」という有名な格言があります。

つまり、

最安値で買う必要も
最高値で売る必要もありません。

確実な利益を取るだけで十分なのです。

株式投資は短距離走ではなく、
長期のマラソンです。

焦らず、自分のルールを作りながら経験を積んでいきましょう。

2026/3/7