大学生必見【クレジットカードの正しい使い方と危険性】

大学生必見【クレジットカードの正しい使い方と危険性】

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

― 知らないまま使うと、将来のお金に大きな差がつく ―

大学生になると、多くの人が初めて「クレジットカード」を持ちます。
ネットショッピング、サブスク、スマホ決済など、クレジットカードは今や生活に欠かせない存在です。

一方で、
「いつの間にか使いすぎていた」
「リボ払いがやめられない」
「社会人になってローンが組めなかった」
といった相談も非常に多く、使い方を間違えると将来に大きな影響を与える金融商品でもあります。

この記事では、大学生のうちに必ず知っておきたい
クレジットカードの仕組み・失敗例・リボ払いの危険性・安全な使い方ルールを、分かりやすく解説します。


クレジットカードの仕組み

クレジットカードは「今すぐ支払わず、後日まとめて支払う」仕組みです。
カード会社が一時的に立て替え、利用者は後から銀行口座から引き落とされます。

ポイントは「借金」であるという認識

現金やデビットカードと違い、クレジットカードは後払い=信用取引です。
つまり、使った瞬間にお金が減るわけではありませんが、確実に支払う義務が発生しています

特に学生の場合、
・収入が少ない
・毎月の支出管理に慣れていない
という状況で使うため、感覚がズレやすいのが特徴です。


学生が陥りやすい失敗

① 利用額を把握していない

「今月いくら使ったか分からない」という状態は非常に危険です。
アプリを見ずに使い続けると、請求額を見て初めて驚くことになります。

② 分割・リボ払いを軽く考える

「月々3,000円なら大丈夫」と思って使った結果、
元金がなかなか減らず、利息だけを払い続けるケースも珍しくありません。

③ 生活費をカードで補ってしまう

アルバイト代が足りない月に、
・食費
・飲み会
・旅行
をカードで補うと、慢性的な赤字家計に陥ります。

④ 複数枚持って管理できなくなる

ポイント目的や勧誘で複数枚作り、
・引き落とし日
・利用額
を把握できなくなる学生も多いです。


リボ払いのリスク

リボ払いとは?

毎月の支払額を一定にする仕組みですが、残高に対して高い利息がかかります
年率15%前後が一般的で、これは消費者金融に近い水準です。

なぜ危険なのか

・支払っても元金が減りにくい
・利用残高が増えても毎月の支払額が変わらない
・「借金している感覚」が薄れる

例えば10万円をリボ払いにすると、
支払総額が12万~13万円以上になることもあります。

知らないうちに設定されているケースも

カード申込時に、
「初期設定がリボ払い」
になっているケースもあるため、必ず確認が必要です。


安全な使い方ルール

① 原則「一括払い」のみ

学生のうちは一括払いだけと決めましょう。
分割・リボは使わないルールが最重要です。

② 月の上限額を決める

・月3万円まで
・アルバイト代の範囲内
など、自分ルールを設定しましょう。

③ 利用明細を毎月必ず確認

カード会社のアプリで
・今月の利用額
・確定金額
を確認する習慣をつけることで、使いすぎを防げます。

④ 生活費の穴埋めに使わない

カードは「便利な決済手段」であり、
お金がないときの対策ではありません

⑤ 1枚に絞る

管理できる自信がないうちは、カードは1枚で十分です。


社会人になって困らないために

クレジットカードの利用履歴は「信用情報」として記録されます。
学生時代の使い方が、社会人になってから以下に影響します。

・住宅ローン
・自動車ローン
・賃貸契約
・スマホの分割購入

延滞やリボ残高が多い状態が続くと、
「信用が低い人」と判断される可能性があります。

大学生のうちに身につけたい考え方

・クレジットカード=信用の前借り
・便利さと危険性はセット
・使い方次第で「武器」にも「足かせ」にもなる

正しく使えば、
・支払い管理能力
・信用の積み上げ
という大きなメリットも得られます。


【大学生向け・クレジットカード安全チェックリスト】

― 使いすぎ・借金・将来の後悔を防ぐために ―

クレジットカードは便利ですが、
使い方を間違えると「見えない借金」になります。

このチェックリストは、
「ちゃんと使えているか?」を自己点検するためのものです。
1つでも「×」があれば、今すぐ見直しましょう。


基本理解チェック(仕組み)

  • □ クレジットカードは「後払い=借金」だと理解している

  • □ 使った金額は必ず銀行口座から引き落とされると分かっている

  • □ 現金と違い、使った瞬間にお金が減らないだけだと理解している

👉 ここが曖昧な人は要注意


支払い方法チェック(最重要)

  • □ 原則「一括払い」しか使っていない

  • □ 分割払いやリボ払いの仕組みを理解している

  • □ リボ払い設定がONになっていないか確認した

  • □ 「月々◯円だから大丈夫」と考えていない

👉 リボ払いは“危険ゾーン”


利用金額チェック(使いすぎ防止)

  • □ 今月いくら使ったか把握している

  • □ 月の上限額を自分で決めている

  • □ アルバイト代の範囲内で使っている

  • □ 請求額を見て驚いたことがない

👉 分からない=使いすぎのサイン


明細・管理チェック(習慣)

  • □ カード会社のアプリを入れている

  • □ 毎月、利用明細を確認している

  • □ 身に覚えのない請求を放置していない

  • □ サブスク(動画・音楽・アプリ)を把握している

👉 明細を見ない人ほど危険


使い道チェック(目的)

  • □ 生活費の穴埋めに使っていない

  • □ 飲み会・旅行・衝動買いに頼っていない

  • □ 「お金がないからカード」という考え方をしていない

👉 カードは「便利な決済手段」


枚数・限度額チェック

  • □ 持っているカードは管理できる枚数

  • □ 利用限度額を把握している

  • □ 必要以上に高い限度額になっていない

👉 1枚で十分な人がほとんど


将来への影響チェック(重要)

  • □ 延滞したことがない

  • □ 学生時代の使い方が将来に影響すると知っている

  • □ 社会人になってローンを組む可能性を理解している

👉 信用は“今”積み上がる


判定結果

  • ✓がすべて付く人
    → 正しく使えています。このまま継続しましょう。

  • ✓が1〜3個足りない人
    → 注意ゾーン。今すぐルールを見直しましょう。

  • ✓が4個以上足りない人
    → 危険ゾーン。カードの使い方を一度リセットすることをおすすめします。


大学生が守るべき「3つの鉄則」

  1. 一括払いしかしない

  2. 月の上限額を決める

  3. 毎月明細を見る

この3つを守るだけで、
クレジットカードは「危険なもの」から「賢い道具」に変わります。


次のアクション

  • 今すぐカードの設定(特にリボ払い)を確認

  • 月の上限額を紙やスマホに書く

  • 不安があれば、親・FPなど第三者に相談

 

【まとめ】クレジットカードは「大人のお金の練習道具」

クレジットカードは、大学生にとって
お金の管理力を身につけるための実践ツールです。

しかし、
・仕組みを理解しない
・ルールを決めない
・リボ払いを安易に使う

この3つが揃うと、将来に大きな後悔を残します。

「使える」ことと「使いこなせる」ことは別物。
大学生の今だからこそ、正しい使い方を身につけておくことが、社会人への最高の準備になります。

2026/1/27