株式投資で損失(含み損)を抱えた時の対処法は?おすすめ6選【大阪FP】

株式投資で損失(含み損)を抱えた時の対処法は?おすすめ6選【大阪FP】

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

株式投資において、常に勝ち続けることは困難です。

できれば損をしたくないという人が大半かと思いますが、それは不可能に近いでしょう。

含み損が発生した時は、どのように対処すればよいのでしょうか?

「元の価格に戻るまで忍耐強く待つのか?」長い間、含み損を抱えた状態から

ようやく価格が戻った時には「やれやれ売り」で時間と資金を無駄にしてしまったという声をよく聞きます。

損失を抱えた際の対処には様々な方法がありますが、

まずは「感情に流されず、戦略的かつ冷静に判断する」ことが重要です。

以下はプロの株式トレーダーも採用している代表的な対処方法です。

ぜひ参考にしてみてください。

 

①事前に決めたロスカットルールを徹底する(損切り)

含み損を放置すると、損失が膨らみ取り返しがつかなくなるリスクがあります。

そのため、例えばエントリー(購入)時に「5%下がったら損切り」と損切のラインを決めておき、感情に左右されず機械的に手続きを行います。

 

②リバランス・再評価を行う(損切り or 保有し続けるかの判断)

損失を抱えてしまった銘柄の「購入理由は今でも有効か?」を確認する。

・ファンダメンタルズに問題がない場合 → 一時的な下落と判断して保有し続ける(ホールド)

・業績が悪化、悪いニュースが発表された場合 → 損切りして資金を他に回す

・テクニカル分析でゴールデンクロス、上昇シグナルの場合 → 保有し続ける(ホールド)

・テクニカル分析でデッドクロス、下降シグナルの場合 → 損切して資金を他に回す

 

③ナンピン(買い増し)を慎重に検討する

本業で利益が確保されておいて割安かつ長期的な成長性が見込める銘柄であれば買い増しを行う。

ただし、」自分の投資余力が十分である場合に限ります。

注意点として下落トレンド中の安易なナンピンは傷口を広げることになる可能性もある。

 

④時間軸の見直し(短期から中長期への切替)

短期トレードで入ったが含み損になってしまった場合、ファンダメンタルに自信があるなら中長期に切り替えてホールドするのも選択肢の1つ。

ただ、頻繁に含み損が発生して時間軸の見直しをする場合はトレードスタイルの変更を検討する必要がある。

 

⑤テクニカル分析による再確認

サポートライン、RSI、MACDなどを使って、「反発の兆しがあるか」「さらに下落の余地があるか」を判断し、対応を決める。

 

⑥ポジションサイズの調整

一部を売却して「リスク軽減」や、分割して損切りするなど、全額処分せずに柔軟に対応することも有効。

そのためには最小単位(100株、1株)ではなく、分割して売却できるようにしておく。

 

 

記録を取る(トレードジャーナル)

「なぜ購入したのか?」「なぜ株価が下がったのか?」をその都度、記録して次回以降のトレードに活かせる改善材料にすることは大切です。

含み損から学べることは非常に多いです。

 

最後に、繰り返しになりますが「感情的な判断は避ける」ようにしましょう。

「いつか戻るだろう」「損を確定させたくない」といった感情で判断すると、損失が拡大しがちです。

ルールとデータに基づいた行動が、利益を得られるトレーダーになるための必要な要因の1つです。

トレードは一朝一夕には上達しません。基本を繰り返しながら、失敗したら改善しながら少しずつ上達していきます。

損失が発生してもあきらめずにコツコツを実践を積み上げていきましょう。

それでも利益が得られない場合は、投資スタイルの相性が悪いこともありますので

価格変動のない堅実な投資に切り替えることも検討してください。

 

価格変動リスクのない債券投資⇓⇓

2025/6/17