【社会人になる前に必ず知っておきたい】給与の仕組み

【社会人になる前に必ず知っておきたい】給与の仕組み

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

〜「額面」と「手取り」の違いをやさしく解説〜

社会人になると、毎月「給与(給料)」を受け取ります。
しかし、求人票に書かれている金額=そのまま振り込まれる金額ではありません。

初めて給与明細を見た多くの新社会人が、
「思ったより少ない…」
と感じる理由は、額面と手取りの違いを知らないからです。

この記事では、社会人になる前の学生の皆さんに向けて、
給与の仕組み・控除の正体・手取りが減る理由を、できるだけやさしく解説します。


給与には「額面」と「手取り」がある

まずは最も重要なポイントから押さえましょう。

額面(がくめん)とは?

・会社から支払われる給与の総額

・求人票・雇用契約書に書かれている金額

・「月給25万円」などと表示される数字

まだ何も引かれていない金額


手取り(てどり)とは?

・実際に銀行口座へ振り込まれる金額

・額面から税金や社会保険料を引いた後の金額

自由に使えるお金


なぜ額面からお金が引かれるのか?

「働いて稼いだお金なのに、なぜ引かれるの?」
そう思う人も多いでしょう。

理由は大きく2つあります。

① 税金を払うため

国や自治体を支えるための負担です。

② 社会保障制度を維持するため

将来の医療・年金・失業時の保障に使われます。

つまり、今の自分と将来の自分を守る仕組みでもあるのです。


給与から引かれる主な項目

① 所得税

・国に納める税金

・収入が多いほど税率が上がる仕組み

・毎月、給与から天引きされる

※年末調整で払いすぎ・不足が調整されます


② 住民税

・住んでいる市区町村に納める税金

・社会人2年目から本格的に発生

・1年遅れで請求されるのが特徴

 新社会人が2年目に「手取りが急に減る」原因のひとつ


③ 社会保険料

将来の安心のための積立のようなものです。

・健康保険料(医療費が安くなる)

・厚生年金保険料(老後の年金)

・雇用保険料(失業時の給付)

会社と本人で半分ずつ負担している点も重要

給与天引き

給与天引き


【具体例】月給25万円の場合のイメージ

内容 金額(目安)
額面給与 250,000円
税金・社会保険料 約40,000〜50,000円
手取り 約200,000円前後

※年齢・地域・扶養の有無により変動します


「手取りが少ない…」と感じないために

① 使えるお金は「手取り」で考える

・家賃

・食費

・貯金

・娯楽費

すべて手取りベースで考えることが重要です。


② 給与明細は必ずチェックする

・何がいくら引かれているか

・前月と比べて増減があるか

お金の基本は給与明細にあり


③ 「昇給=手取りが同じだけ増える」ではない

・昇給すると税金・社会保険料も増える

・額面アップ ≠ 手取り同額アップ


学生のうちに知っておくと差がつくポイント

・初任給の金額だけで会社を選ばない

・福利厚生・住宅手当・通勤手当も重要

・「年収」「手取り」「生活費」をセットで考える

お金の知識は、社会人の必須スキル


【まとめ】給与の仕組みを知ることは「自分を守ること」

・給与には「額面」と「手取り」がある

・手取りは税金・社会保険料が引かれた後の金額

・引かれる理由を知れば不安は減る

・社会人になる前に知っているだけで、スタートが変わる


社会人になる前のあなたへ

「知らなかった」で損をしないために、
給与の仕組みは最初に学ぶお金の教養です。

2026/2/7