なぜ投資(資産運用)が必要なのか~インフレとお金の価値~

なぜ投資(資産運用)が必要なのか~インフレとお金の価値~

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

「投資って、お金持ちがやるものじゃないの?」
「自分には関係ない気がする」

そう感じている人は少なくありません。
確かに、投資という言葉には「難しそう」「リスクが高そう」というイメージがあります。

しかし実は、投資は「将来の生活を守るための行動」であり、
社会人の教養として知っておきたいテーマでもあります。

その理由を理解するカギが、
「インフレ」と「お金の価値」です。


お金の価値はずっと同じではない

まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
それは、

お金の金額は同じでも、価値は変わる

という事実です。

たとえば、
今あなたが持っている1万円

・今日の1万円

・10年後の1万円

・30年後の1万円

この3つは、同じ価値ではありません。

なぜなら、世の中の物価は少しずつ上がっていくからです。


インフレとは何か?

インフレ(インフレーション)とは、
簡単に言うと、

モノやサービスの値段が全体的に上がること

です。

例を見てみましょう。

昔:ハンバーガー100円

今:ハンバーガー180円

このように、同じ商品でも時間が経つと値段が上がることがあります。
これがインフレです。

つまりインフレが進むと、

同じお金で買える量が減る

ということになります。


預金だけではお金は増えない現実

「じゃあ、貯金しておけばいいのでは?」

そう思うかもしれません。
ですが、ここに大きな落とし穴があります。

現在の日本の銀行預金の金利は、
ほぼ0%に近い水準です。

仮に100万円を銀行に預けていても、

1年後 → ほぼ100万円のまま

10年後 → ほぼ100万円のまま

一方で、インフレによって物価が上がるとどうなるでしょうか?

・10年後、100万円で買えるモノは今より少ない

つまり、

お金の額面は減っていないのに、価値は下がっている

という状態になります。

これは実質的には「目に見えない損」をしているのと同じです。


投資は「お金を働かせる」行為

ここで登場するのが投資です。

投資とは、

今使わないお金を、将来のために働かせること

と言い換えることができます。

企業にお金を託し、
その企業が成長することで利益の一部を受け取る。

経済全体の成長に参加することで、
インフレに負けない力をお金に持たせるのが投資の役割です。


「投資=ギャンブル」ではない

投資というと、
「一気に儲かる」「一瞬で損をする」というイメージを持つ人もいます。

しかし、それは短期的な投機の話です。

投資初心者が知っておくべき投資の考え方は、

・少額から

・長期で

・分散して

コツコツ続けること。

これはギャンブルとは真逆のスタンスです。


時間は最大の味方になる

若者の最大の強みは何でしょうか?

それは、時間があることです。

仮に毎月1万円を積み立てて、
長い時間をかけて運用した場合、

・20代から始める人

・40代から始める人

では、最終的な結果に大きな差が生まれます。

早く始めるほど、
お金が成長する時間も長くなります。


投資を学ぶことは「生き方」を学ぶこと

投資を学ぶと、
自然と次のような視点が身につきます。

・お金の使い方を考える

・将来を想像する

・社会や経済の動きに興味を持つ

これは単なる金融知識ではありません。

自分の人生をどう計画するか

を考える力そのものです。


まとめ「投資は特別な人のものではない」

投資が必要な理由をまとめると、

・インフレでお金の価値は下がるため、預金だけでは守れない

・投資はお金を守り、育てる手段

・早く始めるほど時間という武器がある

ということになります。

投資は、
「お金に余裕ができてからやるもの」ではなく、

将来に余裕をつくるためにやるもの

です。

ぜひ一度、お金と向き合うきっかけとして
「投資」という考え方を知っておいてください。

それはきっと、
あなたの将来の選択肢を広げてくれるはずです。

2026/2/17