投資信託には大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
インデックスファンドは日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動する運用を目指すのに対し、アクティブファンドは指数を上回る運用成果(アウトパフォーマンス)を目指す投資信託です。
ファンドマネージャーが銘柄選定や売買のタイミングを判断し、市場平均以上のリターンを狙うため、投資戦略や運用方針に特徴があります。
ここでは、投資信託初心者が知っておきたいアクティブファンドの特徴6つを分かりやすく解説します。
1. 成長株・割安株などテーマ性を持つことが多い
アクティブファンドは、市場平均を上回るリターンを目指すため、特定の投資テーマを持つことが多いのが特徴です。
例えば、次のようなテーマがあります。
・成長企業に投資する「グロース株ファンド」
・割安株を狙う「バリュー株ファンド」
・AI・半導体・EVなどのテーマ型ファンド
・小型株ファンド
こうしたテーマに基づいて銘柄を選ぶことで、指数より高いリターンを狙います。
ただし、特定の分野に偏ることもあるためテーマが当たれば大きく上昇する一方で、外れると大きく下落する可能性もあります。
2. 集中投資(少数銘柄)になりやすい
アクティブファンドは指数に合わせて幅広く分散投資するインデックスファンドと違い、有望だと判断した銘柄に集中投資する傾向があります。
例えば、インデックスファンドでは数百銘柄に分散投資することもありますが、アクティブファンドでは20~50銘柄程度に絞って投資するケースも珍しくありません。
これは、優良企業に集中投資することで高いリターンを狙うためです。
ただし、銘柄数が少ない分、特定企業の株価変動の影響を受けやすいというリスクもあります。
そのため、値動きが比較的大きくなることもあります。
3. 分配金を重視する商品も存在する
アクティブファンドの中には、分配金を重視するタイプの投資信託もあります。
特に日本では、
・毎月分配型ファンド
・高配当株ファンド
・インカム重視ファンド
など、定期的な分配金を目的とした商品が人気を集めてきました。
分配金は定期的に現金を受け取れるというメリットがありますが注意点もあります。
場合によっては運用益だけでなく元本を取り崩して分配金が支払われるケースもあるためです。
そのため、分配金の金額だけを見るのではなく基準価額の推移や運用成績も確認することが重要です。
4. 「人に投資する」側面がある
アクティブファンドはファンドマネージャーの判断によって運用されるため、運用担当者の能力が成果に大きく影響します。
つまりアクティブファンドへの投資は、企業だけでなく「運用者(ファンドマネージャー)」に投資する側面があるとも言えます。
優秀なファンドマネージャーであれば、市場平均を大きく上回るリターンを出すこともあります。
しかし逆に、運用判断がうまくいかなければ指数を下回る結果になることもあります。
そのため、アクティブファンドを選ぶ際には、
・過去の運用実績
・運用会社の信頼性
・運用哲学
などを確認することが大切です。
5. 初心者には選定が難しい
アクティブファンドは魅力的な商品も多い一方で、初心者にとって選ぶのが難しいという特徴があります。
その理由は次の通りです。
・商品数が非常に多い
・運用方針が複雑
・手数料が高めのものが多い
・成績の差が大きい
インデックスファンドは指数に連動するため比較的シンプルですが、アクティブファンドはファンドごとに戦略が大きく異なります。
そのため初心者の場合は、いきなり多くのアクティブファンドを選ぶよりも、まず基本を理解してから検討することが大切です。
6. 定期的な運用状況チェックが必要
アクティブファンドは、運用方針や銘柄構成が変化するため定期的な運用状況のチェックが必要です。
例えば、
・ファンドの運用成績
・保有銘柄の変化
・ファンドマネージャーの変更
・運用方針の変更
などを確認することで投資判断の見直しができます。
また、アクティブファンドの中には最初は良い成績でも、その後パフォーマンスが低下するケースもあります。
そのため、購入して終わりではなく定期的に運用状況を確認することが重要です。
まとめ
アクティブファンドは市場平均を上回るリターンを目指す魅力的な投資信託ですが、その仕組みや特徴を理解しておくことが大切です。
主な特徴は次の6つです。
・成長株やテーマ型など投資方針が明確
・少数銘柄への集中投資になりやすい
・分配金重視のファンドも存在する
・ファンドマネージャーの能力が重要
・初心者には選定が難しい
・定期的な運用チェックが必要
アクティブファンドは、うまく選べば市場平均を上回る成果を期待できます。
しかし、すべてのファンドが成功するわけではありません。
投資信託を選ぶ際は、手数料・運用方針・過去の実績などを総合的に確認し、自分の投資目的に合った商品を選ぶことが大切です。
