人事が知っておくべき社員の離職理由と離職率を抑える方法

人事が知っておくべき社員の離職理由と離職率を抑える方法

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

CFP 山原 美起子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(CFP®)/相続手続きカウンセラー/相続診断士
CFP 山原 美起子

【保有資格】
☆1級ファイナンシャル・プランニング技能士
★ファイナンシャルプランナー(CFP®)
☆相続診断士
★SC相続手続きカウンセラー
☆TRINITY LABO.認定 家族信託コンサルタント
★証券外務員Ⅱ種

【ビジネス系検定】
☆秘書技能検定 1級
☆日商簿記検定 2級
☆Microsoft Office Specialist Word/Excel/PowerPoint

【得意分野】
☆自立したい女性の為のお金の貯め方、増やし方
☆家族のための相続対策および手続き全般に関するアドバイス
☆各種ビジネス資格取得講座

【経歴】

大学卒業後、総合職として採用された会社を介護離職し、定時退社ができる派遣社員へ。
雇用・待遇面は不安定になり、同じレベルの業務をこなしているにも関わらずボーナスも退職金制度もなく収入は半減。(このままではいけない!)とお金に関する勉強を始めFP資格を取得。

「結婚・妊娠・育児・介護」など自分をとりまく状況の変化によって一瞬でキャリアや収入を失う人々を目の当たりにし、自分の知識や経験を環境変化に左右されず自立を目指す女性のために役立てたいとファイナンシャルプランナーへ転向。

学生向けの金融教育インストラクター、大学での資格取得講座講師としても活動中。

企業にとって「離職率の高さ」は深刻な課題です。

採用に多額のコストをかけても、社員が早期に辞めてしまっては利益に直結しません。

特に日本では少子化により労働人口が減少し、優秀な人材は取り合いになっています。

だからこそ人事担当者には、社員がなぜ離職を考えるのか、どうすれば離職率を抑えられるのかを体系的に理解することが必要です。

本記事では社員の離職理由の実態を踏まえながら、人事がすぐに取り組める離職防止施策を解説します。

 

離職率が高い会社が抱える3つの共通点

離職の理由は社員によって異なりますが、離職率の高い企業には共通した特徴が見られます。

  1. ①成長実感を得られない

  2. ②不公平感が残る評価制度

  3. ③心理的安全性の欠如

個別の不満に見える問題も、根源を辿るとこれらに集約されることが多いのです。

 

主な離職理由トップ5(人事が最優先で把握すべき項目)

厚生労働省や転職サイト各社の調査では、以下の項目が常に上位に挙がります。

【離職理由】 【具体例】
1. 人間関係トラブル 上司との相性、不公平な扱い、ハラスメント
2. 評価・待遇への不満 昇給なし・成果が報われない
3. 将来性の不透明感 キャリアパス不明、会社の成長停滞
4. 労働条件の悪化 長時間労働、ワークライフバランス崩壊
5. 経済的不安 収入不足、生活費増加、物価上昇

 

特に近年は「安心して働き続けられるか」への不安が急増しています。
給与だけでなく休日やリモートワークなど働きやすさも影響します。

 

年代別に異なる離職理由の傾向

離職の背景は年齢層によって異なります。画一的な対策は効果が薄いことを理解しましょう。

【年代】 【主な離職理由】 【対策の方向性】
20代 キャリアアップ/教育不足 育成・挑戦機会の整備
30代 年収停滞・家庭との両立 昇給制度、柔軟な働き方
40代 部署異動・評価への不満 公正な評価制度、説明責任
50代以上 健康・将来の経済不安 健康支援、生活資金計画支援

 

会社の仕組みと社員のライフステージを連動させることが重要です。

 

離職は「感情」から始まり「合理判断」で決断される

離職プロセスは段階を踏んで進みます。

  1. ①不満の始まり(漠然とした不安)

  2. ②比較対象の出現(他社求人など)

  3. ③将来の損得計算(収入・待遇)

  4. ④退職を正当化する理由探し

  5. ⑤意思決定(転職へ)

特に「感情が動いた時」に早期フォローを行えるかが離職防止のカギです。

 

離職率を抑えるための実務施策10選

ここでは人事が実際に行える施策を厳選して紹介します。

 

①心理的安全性のある職場づくり

失敗を責めず挑戦を支援する文化は、エンゲージメントの根幹です。

 

②1on1ミーティングの定期化

頻度が低いと意味がありません。月1以上が理想。

 

③キャリアパスを可視化

「何をすれば昇進・評価されるか」を明確に。
社内公募制度の導入も効果的。

 

④評価制度の透明性強化

成果をどう測り、どう報いるのか説明責任を果たす。

 

⑤給与制度の見直し

物価上昇や市場平均との乖離をチェック。
給与が理由の離職ほど企業にとって致命的な損失はありません。

 

⑥社内教育・リスキリングの整備

成長を実感できる社員は辞めにくくなります。

 

⑦コミュニケーション改善施策

サンクスカード制度や部門横断イベントなど。

 

⑧働き方の柔軟性向上

リモート、時短、副業容認は離職防止に直結。

 

⑨メンタルケア体制の強化

産業医・外部カウンセラーの活用。

 

⑩お金の不安に対する支援(FP支援の導入)

老後資金・生活費不安は強い離職要因。
第三者専門家が「辞めなくても大丈夫」を可視化すると成果が出やすい。

特にファイナンシャルプランナー(FP)相談
「キャリア+お金の不安」へ同時にアプローチできる有効策として注目されています。

 

離職率改善は経営戦略の中心に置くべき理由

離職率改善による企業メリットは大きいものです。

・採用コストの削減

・生産性向上

・顧客満足度アップ

・ブランド価値向上

・事業継続性の確保

結果として「利益構造」が改善されます。
離職対策は投資であり、費用ではありません。

 

【まとめ】定着率を高める最大のカギは「社員を理解すること」

離職率を下げるための本質は、

社員が「ここで働き続けたい」と思える仕組みづくり

にあります。

・社員の声を聞く

・不満を可視化し改善する

・成長と安心を提供する

これらの積み重ねが信頼関係を生み、優秀な人材の定着につながります。

 

◆社員の離職率を下げたい人事担当者の方へ

もし、

・社員からキャリアやお金の相談が増えている

・30代〜40代の離職が続いている

・将来が不安という声が多い

 

こうした課題があるなら、FP(ファイナンシャルプランナー)の外部導入は有効な選択肢です。

社員が安心して働き続けられる環境づくりのお手伝いをいたします。
まずはお気軽にご相談ください。

 

FPが提供できる離職対策30のサービス

【お金の不安軽減による離職防止】

  1. キャッシュフロー表の作成支援
  2. 住宅ローン・家計負担の見直し
  3. ライフプランシミュレーションを通じた将来不安の軽減
  4. NISA/iDeCoなど積立運用の教育
  5. 家計簿アプリ導入サポート
  6. 借金・リボ・カードローン相談
  7. 老後資金不足の誤解を解消
  8. 保険の適正化による固定費削減
  9. 教育費準備のロードマップ作成
  10. 単身赴任・転勤者の家計相談
  11. セカンドライフプラン設計
  12. 税制優遇制度を活用した手取り増対策
  13. 給与体系(手当)の理解サポート
  14. 生活防衛資金の確保プラン
  15. 投資詐欺・危険商品への注意勧告

 

【メンタルとキャリア動機へのアプローチ】

  1. キャリアゴールの再設定(収入と幸福度の整理)
  2. 仕事のモチベーション源泉を分析
  3. ワークライフバランス改善アドバイス
  4. 健康維持のための家計設計(医療・保険)
  5. 「辞めるべき状況」と「踏みとどまる価値」の整理
  6. 働き続けた場合の経済的メリット提示
  7. 人間関係の悩みを金銭面から分解(転職の損益分析)

 

【社内制度活用による満足度向上】

  1. 福利厚生・社内制度の活用方法アドバイス
  2. 確定拠出年金制度の最大活用
  3. 時短勤務やリモート制度適用のコンサル
  4. 法定外福利制度の適正な活用ガイダンス
  5. 資格取得支援制度を活かした市場価値向上提案

 

【転職せずに収入UP可能な仕組み作り】

  1. 副業・兼業アドバイス(規定内)
  2. 社内昇給へのアクション(評価制度理解)
  3. 配偶者控除等を活用した世帯最適化

 

✨まとめ

離職理由の多くは
お金の不安 × キャリアの迷い × 社内制度の未活用
が複合して起きるものです。

FPが第三者的に介入することで、
社員は「会社に残るメリット」を正しく理解でき、
結果として離職率低下につながります。

2026/1/5