投資におけるSNSとの距離感【大阪FP】

投資におけるSNSとの距離感【大阪FP】

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

― 情報が多すぎる時代に「失敗しない人」の考え方 ―

「この投資信託、絶対に上がるらしい」
「この人の言う通りにやれば、誰でも増える」

SNSを開けば、毎日のように投資の情報が流れてきます。
便利な一方で、FP相談の現場では
「SNSが原因で投資に失敗した人」も増えています。

問題なのは、SNSそのものではありません。
SNSとの「距離感」を間違えることが、失敗の原因です。


SNSは「情報」ではなく「刺激」でできている

まず理解しておきたいのは、
SNS上の投資情報の多くは、

・正確さ

・再現性

・あなたとの相性

よりも、

・目を引く

・不安を煽る

・希望を与える

ことを優先して作られている、という点です。

FP相談でよく聞く言葉に、こんなものがあります。

  • 「みんな儲かっているように見えた」

  • 「自分だけやっていない気がして焦った」

  • 「損している人の話はあまり見なかった」

SNSは成功体験だけが強調されやすい世界
それを現実と同じ尺度で受け取ると、判断を誤ります。


なぜSNS発の投資は続かないのか

SNSきっかけで始めた投資が続かない理由は明確です。

理由① 自分の目的と結びついていない

・老後のため?

・将来の安心のため?

・毎月のおこづかい?

こうした目的を考えず、「おすすめされていたから」で始めると、
値下がりした瞬間に支えを失います。


理由② 判断を他人に預けている

SNSでは、

・買うタイミング

・商品

・乗り換え

すべてを「誰か」が決めてくれます。

しかし、
下がったときに責任を取ってくれる人はいません。

判断を自分でしていない投資は、不安になった瞬間に崩れます。


理由③ 情報が常に更新され続ける

SNSの投資情報は、

・今日の正解

・今月のおすすめ

・次のトレンド

へ次々に変わります。

長期投資に必要なのは「継続すること」ですが、SNSは変え続けることを前提にした媒体なのです。


FP相談現場で多いSNS投資の失敗パターン

FP相談で実際によくあるのは、次の流れです。

①SNSで話題の商品を購入

②最初は少し上がる

③下がり始める

④別の「おすすめ」が流れてくる

⑤何が正しいか分からなくなる

⑥不安になり相談 → または売却

これは知識不足というより環境の問題です。


投資で失敗しない人の「SNSとの距離感」

では、うまくいっている人は
SNSとどう付き合っているのでしょうか。

① SNSは「きっかけ」と割り切る

・情報収集の入口として使う

・あくまで判断するための材料と割り切る

「知る」と「決める」を分けています。


② 投資判断は「静かな場所」で行う

・FP相談

・書籍

・公式資料

刺激の少ない情報源で判断するのが特徴です。


③ SNSを見る頻度を意図的に減らす

・毎日見ない

・下落時ほど見ない

SNSとの距離を取ることで、
感情が安定します。


FPが伝えている一言

FP相談の現場で、必ず伝えている言葉があります。

「SNSで成功しているように見える人と、
あなたの人生設計は同じではありません。」

投資は競争ではありません。
自分の生活・価値観・ゴールに合っているかがすべてです。


SNS時代に必要なのは「情報力」ではない

これからの時代に投資で必要なのは

・たくさんの情報

・早い判断

・トレンドへの敏感さ

も必要ですが、

・情報を取捨選択する力

・継続する力

・自分の投資目的を見失わないこと

です。


【まとめ】SNSから一歩離れた人が、最後に残る

SNSは便利です。
しかし、投資においては近すぎると失敗しやすい

・他人の成功を自分の基準にしない

・おすすめ=正解と思わない

・判断は静かな場所で行う

この距離感を保てた人だけが、
NISA・積立投資を「安心につながる資産形成」に変えられます。

2026/1/21