株式投資(資産運用の基礎)

株式投資(資産運用の基礎)

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

更新日:2026年1月25日

目次

株式投資とは?デイトレードの特徴・戦略・リスクをFP視点でわかりやすく解説

投資と聞くと、多くの方が最初に思い浮かべるのが株式投資ではないでしょうか。
私自身も、投資を学び始めた当初は「投資=株」というイメージを持っていました。

株式投資は、企業の成長に資金を投じ、その成果を値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金・株主優待(インカムゲイン)として受け取れる点が大きな魅力です。
一方で、株式投資の中でも特に注目されやすい手法がデイトレード
です。

本記事では、

・株式投資の基本

・デイトレードの特徴と戦略

・メリット・デメリット、リスク

・初心者が注意すべきポイント

を体系的に解説します。


株式投資の基本的な特徴

株式投資には、主に次のような特徴があります。

① 売買差益(キャピタルゲイン)が得られる

購入時よりも高い価格で株を売却できれば、その差額が利益になります。
成長企業に早期に投資できれば、大きなリターンを得られる可能性があります。

② 配当収入(インカムゲイン)が得られる

企業によっては、利益の一部を配当金として株主に還元します。
長期保有による安定収入を期待する投資家も多いです。

③ 株主としての権利が得られる

株主総会への参加や議決権を通じて、企業経営に間接的に関与できます。

④ 取引スタイルが多様

長期投資だけでなく、短期売買やデイトレードなど、自分の投資スタイルを選べる点も特徴です。


デイトレードとは?初心者にもわかる基本解説

デイトレードとは、株式やFX、先物などの金融商品を
その日のうちに売買を完結させる取引手法」です。

ポジションを翌日に持ち越さないため、
・夜間の相場変動
・突発的なニュース
といったリスクを避けることを目的とします。


デイトレードの主な特徴

短期取引

1日の取引時間内に売買を完結させます。
数分〜数時間単位での判断が求められます。

高頻度取引

利益を積み重ねるため、1日に複数回取引するケースが一般的です。
その分、取引手数料やスプレッドの影響を受けやすくなります。

流動性の高い市場を重視

出来高が多く、売買が成立しやすい銘柄が選ばれます。
流動性の低い銘柄は、思った価格で売買できないリスクがあります。


デイトレードで使われる代表的な戦略

スキャルピング

数秒〜数分の超短期取引を繰り返し、小さな利益を積み上げる手法です。

モメンタムトレード

価格の上昇・下落の「勢い」に乗る取引手法。
トレンド判断が重要になります。

リバージョントレード

価格が行き過ぎた後の反転(戻り)を狙う戦略です。
テクニカル分析の精度が問われます。


デイトレードのリスクとデメリット

高い損失リスク

短期的な値動きを狙うため、判断ミスが即損失につながります。

精神的ストレス

常に相場を監視し、迅速な判断が求められるため、精神的負荷は大きくなりがちです。

コスト増加

取引回数が多いため、手数料が累積しやすくなります。

技術的トラブルの影響

通信障害や取引ツールの不具合が、直接損失につながる可能性もあります。


デイトレードに必要な環境・準備

・安定した高速インターネット環境

・使いやすい取引プラットフォーム

・チャート・テクニカル分析ツール

・明確なルールと資金管理計画

特に重要なのは「感情で取引しない仕組み」を作ることです。


デイトレードはどんな人に向いている?

向いている人

・相場を継続的に監視できる時間がある

・短期判断が得意

・損失を冷静に受け止められる

向いていない人

・長期でコツコツ資産形成したい

・精神的ストレスを避けたい

・・投資に多くの時間を割けない


株式投資でのデイトレードは「目的」と「性格」で選ぶ

株式投資やデイトレードは、決して「誰にでも向いている万能な投資手法」ではありません。
重要なのは、

・投資の目的

・取れるリスク

・使える時間

を整理したうえで、自分に合った方法を選ぶことです。

短期売買に魅力を感じる場合でも、十分な知識・練習・リスク管理が不可欠です。
不安がある場合は、FPなど第三者の視点を取り入れることも有効な選択肢と言えるでしょう。


※投資に関する注意事項(免責)

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

 

 

 スイングトレードとは?特徴・戦略・リスクを整理

スイングトレードとは、数日から数週間程度ポジションを保有し、相場の中期的な値動きを捉えて利益を狙う取引手法です。
デイトレードほど頻繁な売買は行いませんが、短期投資と長期投資の中間に位置するスタイルであり、一定の分析力と判断力が求められます。

スイングトレードの特徴

【中期の保有期間】

スイングトレーダーは、数日〜数週間にわたりポジションを保有します。
日々の細かな値動きよりも、短期トレンドの方向性を重視するのが特徴です。

【テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の併用】

チャートや移動平均線、MACDなどのテクニカル分析に加え、
企業業績や経済指標といったファンダメンタルズ分析も判断材料として用いられます。

【トレンドフォロー重視】

上昇トレンド・下降トレンドを見極め、その流れに沿って売買を行います。
特にトレンドの「発生」「継続」「転換」を捉える視点が重要です。

【リスク管理の徹底】

損切りライン(ストップロス)や利益確定ラインを事前に設定し、
想定外の損失を防ぐことが不可欠です。


スイングトレードの代表的な戦略

【トレンドフォロー戦略】

上昇トレンドでは押し目買い、下降トレンドでは戻り売りを狙う王道戦略です。

【ブレイクアウト戦略】

サポートラインやレジスタンスラインを明確に突破した局面でエントリーし、
価格が大きく動く初動を狙います。


スイングトレードの主なリスク

【ギャップリスク】

市場が閉まっている間に決算発表や重大ニュースが出ると、
翌日の寄り付き価格が大きく乖離する可能性があります。

【感情的ストレス】

ポジションを保有している間、含み損益が変動し続けるため、
心理的なプレッシャーを感じやすくなります。

【分析ミスのリスク】

テクニカル・ファンダメンタルズの判断を誤ると、
想定とは逆方向に相場が動く可能性があります。


スイングトレードのメリット

【取引時間の柔軟性】

デイトレードほど相場に張り付く必要がなく、
会社員や忙しい方でも取り組みやすい投資スタイルです。

【比較的大きな値幅を狙える】

数日〜数週間のトレンドを捉えることで、
デイトレードより大きな利益を狙えるケースもあります。

【コストを抑えやすい】

取引回数が少ないため、手数料やスプレッドの負担を抑えられます。


スイングトレードに必要なもの

・企業業績・経済指標を読むファンダメンタルズ分析の基礎知識

・テクニカル指標を使いこなす分析力

・損切りを徹底できるリスク管理スキル

スイングトレードは、短期売買ほどの忙しさはありませんが、
「分析力」と「ルール遵守」が成功の鍵となります。


 ホールド(長期保有)という考え方

株式投資は基本的に「安く買って高く売る」ことを目指しますが、
どれくらいの期間株を保有するのかという視点も非常に重要です。

デイトレードのような超短期売買は高度なスキルを要するため、
投資初心者にはあまりおすすめできません
特に会社員の方にとって、平日の取引時間中に頻繁に売買するのは現実的ではないでしょう。

指値注文を活用する

常に相場を確認できない場合は、指値注文の活用が有効です。
「この価格になったら買う・売る」と事前に注文しておくことで、
相場に張り付く必要がなくなります。

有名企業=高額とは限らない

トヨタ、任天堂、ファーストリテイリング(ユニクロ)などの有名企業は、
1単元あたり数百万円の資金が必要と思われがちです。

実際は数万円の少額から投資できる優良企業も多く存在します。
企業規模だけにとらわれず、幅広く情報収集する姿勢が重要です。


長期保有ならではの株式投資の魅力

キャピタルゲインやインカムゲインに加え、
私が感じる株式投資の大きな魅力のひとつが株主総会への参加です。

株主総会では、

・業界の最新動向

・企業の経営姿勢

・経営陣の考え方

を直接知ることができ、株主として質問することも可能です。

ホテルの宴会場や自社ビルのホールなどで開催されることも多く、
「企業のオーナーの一人である」という実感を得られる貴重な機会です。
自社製品を株主向けのお土産として配布する企業もあり、
長期保有ならではの楽しみと言えるでしょう。

スイングトレードも長期保有も、それぞれにメリット・デメリットがあります。
大切なのは、自分のライフスタイル・性格・投資目的に合った手法を選ぶことです。

【株式投資でリスクの低い銘柄選び】

①日用品や医療系のディフェンシブ銘柄

②自己資本比率が高い銘柄

③有利子負債の無い会社

④東証プライム市場に上場している会社

 

株の銘柄選びは非常に重要です。
長期で安定した運用をするのであれば、配当が年間2%以上見込める株を推奨します。銀行、公共インフラの電力会社、ガス会社などが候補となってきます。
企業の業績悪化により上場廃止や倒産というケースもあり得ます。
そのため、ニュースや株価の変動をチェックし、資金を一カ所に集中させず分散投資することが基本となります。
たとえば、業種、輸出企業と輸入企業、景気敏感銘柄ディフェンシブ銘柄などに分けて投資していきます。
また、倒産のリスクを避けるのであれば、自己資本比率の高い銘柄有利子負債の無い会社を選ぶと安心です。

初心者の方へのアドバイスとしては、まずは東証プライムの中から銘柄を選んでください。
東証グロースと比較して企業規模が大きく、財務状況がしっかりしている会社が多いため、株の中ではリスクが低いと言えます。
投資する資金にもよりますが、購入する株は最小単位の100株ではなく、200株保有してください(株の売買単位は基本的に100株単位)。
こうして堅実な銘柄を保有し、配当・優待などのインカムゲインを享受しながら、大きく値上がりした場合に100株を売却、つまり半分を利益確定させます。残り半分で引き続き優待・配当を得て、もし値下がり局面が来たら、100株を購入します。
追加分は安く買えることになり、優待・配当が増えるので、メリットを感じられることでしょう。
常に100株を保有することにより、その銘柄と継続して関わることになります。そうすることで株の値動きに慣れて相場観が身についてきます。
投資はギャンブルではなく、仕事や習い事に似ています。続ければ続けるほど上達しますので、ぜひ、はじめの一歩を踏み出してください。

著:株式会社FAMORE 代表取締役 武田拓也(ファイナンシャルプランナー)

2022/8/10