「将来のために貯金しよう」
「ちゃんと貯蓄しておいたほうがいい」
日常会話やメディアでは、「預貯金」と「貯蓄」という言葉が当たり前のように使われています。
しかし、この2つの違いを正しく説明できる人は実は多くありません。
学生のうち、または社会人になりたての時期に
この違いを理解しているかどうかは、将来のお金の増え方に大きな差を生みます。
この記事では、
・預貯金と貯蓄の明確な違い
・それぞれの役割とメリット・デメリット
・学生でも実践できる使い分けの考え方
について、わかりやすく解説します。
そもそも「預貯金」とは何か?
預貯金とは「お金を守る」行為
預貯金とは、主に銀行や郵便局の預金口座にお金を預けておくことを指します。
代表的な例は、
・普通預金
・定期預金
・ゆうちょ銀行の貯金
貯金の最大の特徴は、
元本がほぼ確実に守られることです。
日本では、金融機関が破綻した場合でも
「預金保険制度」により、1金融機関あたり元本1,000万円+利息まで保護されます。
つまり貯金は、
・失うリスクが極めて低い
・いつでも引き出せる
・生活防衛資金に最適
という性質を持っています。
貯金のメリット・デメリット
メリット
・元本割れの心配がほぼない
・急な出費にすぐ対応できる
・精神的な安心感が大きい
デメリット
・利息が非常に低い
・お金はほとんど増えない
・インフレに弱い
現在の日本では、金利が極めて低いため、
貯金だけではお金はほぼ増えません。
「貯蓄」とは何か?
貯蓄とは「お金を育てる」行為
一方で、貯蓄とは
将来のためにお金を蓄え、増やすことを含めた広い概念です。
貯蓄には、次のような手段が含まれます。
・貯金(銀行預金)
・投資信託
・株式投資
・積立型の金融商品
つまり、
・貯金は貯蓄の一部
・貯蓄=貯金+運用
と考えると理解しやすいでしょう。
貯蓄のメリット・デメリット
メリット
・お金が増える可能性がある
・インフレに対応しやすい
・長期的な資産形成につながる
デメリット
・元本割れの可能性がある
・短期では成果が出にくい
・知識が必要
貯蓄は「将来のためのお金」を
時間を味方につけて育てる考え方です。
貯金と貯蓄の違いを整理
簡単にまとめると、以下のようになります。
| 項目 | 貯金 | 貯蓄 |
|---|---|---|
| 目的 | お金を守る | お金を育てる |
| リスク | ほぼなし | あり |
| 増える可能性 | ほぼなし | あり |
| 向いている用途 | 生活費・緊急資金 | 将来資金・資産形成 |
なぜ「貯金だけ」では不十分なのか?
多くの人が
「とりあえず貯金していれば安心」と考えています。
しかし、注意すべきなのがインフレ(物価上昇)です。
・物価が上がると、同じお金で買える量が減る
・実質的にお金の価値が下がる
貯金は金額は減らなくても、
価値が目減りするリスクを抱えています。
だからこそ、
守るお金=貯金
育てるお金=貯蓄
この使い分けが重要なのです。
学生でも実践できる正しい使い分け
① まずは「貯金」で生活防衛資金を確保
学生の場合、
・1〜3か月分の生活費
・急な出費に対応できる金額
これを貯金で確保するのが第一ステップです。
② 余裕が出たら「貯蓄」を意識する
生活に支障のない範囲で、
・毎月少額
・長期、積立
を基本に、貯蓄(資産形成)を考えていきます。
金額は、
月1,000円~3,000円でも十分です。
大切なのは金額より「始めること」です。
③ 目的別にお金を分ける
おすすめなのは、目的ごとに考えること。
すぐ使うお金 → 貯金
将来使うお金 → 貯蓄
この整理ができるだけで、お金への不安は大きく減ります。
【まとめ】貯金と貯蓄は「役割」が違う
貯金と貯蓄の違いを一言で表すなら、
-
貯金=守るお金
-
貯蓄=育てるお金
どちらが正解・不正解ではありません。
両方をバランスよく使うことが、賢いお金との付き合い方です。
学生のうちからこの考え方を身につけておけば、
社会人になってからの家計管理・資産形成が圧倒的にラクになります。
