老人ホーム(高齢者施設)入居前チェックリスト【保存版】
老後の住まい選びは人生の安心と生活の質を大きく左右する重要な決断です。
特に老人ホームへの入居を検討する際、
「なんとなく良さそうだから」という理由だけで選んでしまうと、
後から「思っていた生活と違う」「こんなはずじゃなかった」という後悔につながりかねません。
費用やサービス内容だけでなく、運営会社の信頼性、職員の対応、医療連携、将来の介護度の変化への対応など、確認すべき項目は多岐にわたります。
また、パンフレットやホームページでは見えない「実際の生活感」をつかむためには、現地見学や入居者・家族の声も欠かせません。
このチェックリストは、入居前に必ず押さえておくべきポイントをわかりやすく整理した「保存版」です。
後悔しないために、ぜひこのリストを活用し、ご自身や家族にとって最適な老人ホーム選びを進めてください。
■1. 入居目的・将来像の明確化
□ 入居の目的(安心・生活支援・見守り・介護・医療)が明確か
□ 今後の健康状態の変化(要介護化)を想定しているか
□ 家族がどの程度支援できるかを確認したか
□「終の住処」にしたいのか、一時的な住み替えなのか整理したか
■2. 施設の種類・特徴の理解
□ 自立型/介護型/住宅型/サ高住などの違いを理解しているか
□ 施設の「介護力(人員配置・夜間体制)」は適切か
□ 医療連携(近隣病院・医師の訪問)は十分か
□ 介護度が上がった時に住み続けられるのか?同系列の介護施設へ移るルートがあるか
■3. 費用と契約のチェック
<費用>
□ 入居一時金(前払金)の償却期間・返還ルールを理解したか
□ 月額費用(家賃・管理費・食費・その他)が明確か
□ 介護が必要になったときの「追加費用」を確認したか
□ 医療費・リハビリ費・紙おむつ代などの“別料金”を把握したか
□ 年金・貯蓄で何年間維持できるか試算したか
<契約>
□ 契約書と重要事項説明書を読み、疑問点を解消したか
□ 途中退去の条件・返還金・違約金を確認したか
□ 認知症や寝たきりになっても住み続けられるか明記されているか
■4. 施設の環境・生活動線のチェック
□ 立地(病院・スーパー・家族の家からの距離)が適切か
□ 部屋の広さ・設備(バリアフリー・浴室・収納)を確認したか
□ 食堂・浴場・トレーニング室など共用設備が使いやすいか
□ 清掃・メンテナンス状態(臭い・清潔感・スタッフの様子)を確認したか
□ 緊急時の呼び出しボタンの数・位置・反応速度をチェックしたか
■5. スタッフの質・運営体制
□ 介護士・看護師の人数と勤務体制は十分か
□ スタッフの態度や入居者への接し方に問題はないか
□ 夜間の医療体制に問題はないか
□ 施設長や相談員は説明が丁寧で信頼できるか
□ 過去の行政処分やトラブルの有無を確認したか
■6. 食事・リハビリ・生活サービス
□ 食事の味・量・栄養バランスを実際に試食したか
□ リハビリ(理学療法士の有無・週回数・内容)を確認したか
□ レクリエーションの頻度と内容が自分に合っているか
□ 家事代行(掃除・洗濯)の範囲と料金が明確か
□ 外出・外泊のルールに制限がないか
■7. 医療・介護連携
□ 持病がある場合、必要な医療対応が可能か
□ 緊急搬送時の連携病院はどこか
□ 口腔ケア・服薬管理ができるか
□ 看取り(ターミナルケア)まで対応できるか
□ リハビリ重視か、介護重視かを理解したか
■8. 体験入居・実地見学
□ 見学を「平日・休日・午前・午後」の複数回で行ったか
□ 体験入居ができるか確認したか
□ 入居者の表情・雰囲気をしっかり観察したか
□ 入浴や食事時間など、生活リズムの相性を確認したか
■9. 家族・専門家との相談
□ 家族全員の合意を得られているか
□ 金融面はFP、介護面はケアマネに相談したか
□ 医師から健康状態の見通しを聞いているか
□ 不動産売却が必要なら複数社に査定を取ったか
■10. 「入居しない」選択肢の検討
□ 自宅介護+デイサービスの組み合わせ
□ リフォームしてバリアフリー化
□ 家族との同居・二世帯住宅
□ リバースモーゲージの活用
「老人ホームに入るしかない」と思い込まず、複数の住まい方を比較することが大切です。
【まとめ】チェックを怠ると“後悔”につながる
老人ホームは月額15万〜30万円、前払金は数千万、転倒や介護度の変化により費用が急増することもあります。
・入居後に転倒して要介護になることも想定する
・要介護となると費用負担が増加し、設備が使えないことも
だからこそ、上記チェック項目は必須です。
後悔しないように、ご自身の将来をしっかりイメージしてから判断しましょう。
