老後資金が足りない人がやるべき3つの行動~不安を安心に変える方法【大阪FP】

老後資金が足りない人がやるべき3つの行動~不安を安心に変える方法【大阪FP】

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

「老後のお金が足りる気がしない」
「年金だけでは不安だけど、何から始めればいいか分からない」

こうした悩みを抱える人は少なくありません。
老後資金が足りなくなる人には共通した原因があり、やるべき行動もある程度決まっています。

本記事では老後資金が不足する理由を整理したうえで、今すぐできる3つの具体的な行動と、やってはいけない間違った対策、そして早く始めることの重要性について解説します。


なぜ老後資金が足りなくなるのか

老後資金が不足する最大の原因は、「収入が少ないから」ではありません。
本当の理由は、老後の全体像を把握しないまま過ごしてしまうことです。

多くの人が、

・将来も今と同じ生活ができると思っている

・年金額を正確に知らない

・退職後の支出を考えたことがない

・介護や医療費を想定していない

という状態で現役時代を終えます。

結果として、
「思っていたより年金が少ない」
「想定外の出費が多い」
「準備する時間が足りない」
という事態に直面するのです。

老後資金の問題は、お金の問題である前に「認識の問題」だと言えます。


今すぐできる3つの行動

老後資金が足りないと感じている人が、まずやるべき行動は次の3つです。

行動① 将来の年金額を正確に把握する

最初にやるべきことは、「将来もらえる年金額を知ること」です。

・ねんきん定期便を確認する

・夫婦それぞれの年金額を把握する

・受給開始年齢による違いを理解する

年金額が分からなければ、老後資金が足りるかどうかも判断できません。
これはゴールが分からないままマラソンを走るようなものです。

行動② 老後の生活費を「現実的」に想定する

次に重要なのが、老後の支出を具体的に想定することです。

・住居費(住宅ローン、家賃、修繕費)

・食費、光熱費

・医療費、介護費

・趣味、旅行、交際費

特に注意すべきなのは、
老後は支出が減るとは限らないという点です。

仕事関連の支出は減りますが、
医療費・介護費・自宅修繕費などは増える傾向があります。

行動③ 不足額を知り、準備方法を考える

年金額と生活費が分かれば、
「毎月いくら足りないのか」「何年間不足するのか」が見えてきます。

重要なのは、
不足額を一気に貯めようとしないことです。

・毎月の積立

・長期・分散の資産運用

・退職金の活用

・年金の繰下げ受給

など、複数の方法を組み合わせて準備することで、無理のない対策が可能になります。


よくある間違った対策

老後資金が不安な人ほど、次のような対策を選びがちです。

「とにかく貯金だけしておく」

低金利の時代では、貯金だけではお金の価値が目減りする可能性があります。

「一発逆転を狙った投資」

高リスク商品への投資は、老後資金づくりには不向きです。
失敗したときに取り戻す時間がありません。

「まだ先の話だから放置する」

これが最も危険です。
時間が経つほど、選択肢は確実に減っていきます。

老後資金対策は、派手さよりも継続性と現実性が重要です。


早く始める重要性

老後資金対策で最大の武器は、「時間」です。

・早く始めるほど毎月の負担は軽くなる

・運用期間を長く取れる

・失敗しても修正ができる

同じ金額を準備する場合でも、
10年前から始めた人と定年前に始めた人では必要な負担額は大きく異なります。

「まだ大丈夫」ではなく、「今なら間に合う」と考えることが重要です。


個別に考える必要性

老後資金の正解は、人によってまったく異なります。

・家族構成

・年金制度の違い

・住まい

・価値観

・健康状態

これらが違えば、必要な老後資金も取るべき対策も変わります。

ネットやSNSで見かける
「老後には〇〇万円必要」
という情報は、あくまで参考程度にとどめるべきです。

本当に大切なのは、
「自分の場合はどうなのか」を知ることです。


【まとめ】不安は「行動」でしか減らせない

老後資金が足りないと感じている人に共通するのは、
「分からないから不安」という状態です。

・年金を知る

・支出を把握する

・不足額を補う

この3つの行動を取るだけで不安は「対策」に変わります。

老後資金の準備は特別な人だけのものではありません。
正しい順序で早めに動いた人が有利になるのです。


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2025/12/22