60代以上の投資初心者に向いている資産運用は、「リスクを抑えつつ、安定した収益を狙える」ものが基本となります。
今回のコラムでは具体的な運用方法とその特徴、注意点について紹介します。
退職後の60代以上(シニア世代)の投資に対する基本的な考え方
60代以上では、「守りの資産運用」が重要です。
資産を大きく増やすよりも、「減らさない」「必要な生活費に対応できる」ことが優先されます。
退職後の60代以上(シニア世代)におすすめの資産運用方法
①社債(会社が発行している債券)
- 安全性:★★★★☆(会社が倒産しなければ安定した利息を得られる)
- 利回り:年1~7%程度(社債の種類による)
- おすすめ理由:購入した時点でいくら利息を得られるかがわかり、満期まで保有しておけば価格変動のリスクがない
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②個人向け国債
- 安全性:★★★★★(国が元本保証)
- 利回り:年1%程度
- メリット:インフレにある程度対応でき、1年経過後はいつでも解約可(※ペナルティあり)
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③投資信託(バランス型)
- 安全性:★★★☆☆(元本保証なし)
- 利回り:3~5%を期待(商品により異なる)
- おすすめ理由:リスク分散されていて、運用のプロに任せられる
- 初心者向け商品例:「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」「ニッセイ・インデックスバランスファンド」など
退職後の60代以上(シニア世代)のための資産運用のコツ
ポイント | 内容 |
分散投資 | 社債+投資信託など、複数の運用先を組み合わせる |
生活資金の確保 | 2~3年分の生活費は預貯金などの安全資産に |
無理しない | 「儲けたい欲」より「減らさない」ことが大切 |
定期的に見直す | 年1回程度、運用状況を確認・必要があれば調整する |
投資の資産配分一例
(退職金や老後資金1,000万円を想定)
- 預貯金:400万円(生活費+緊急用)
- 個人向け国債:200万円
- 投資信託(バランス型):150万円
- 社債:250万円
退職後の60代以上(シニア世代)がやってはいけないこと
- 急騰銘柄や高金利の新興国通貨など、ハイリスクな商品に手を出す
- 借金をして投資する
- SNSの怪しい情報や詐欺まがいの話に乗る
- 内容のよくわからない投資をする