現在ではiDeCoやNISAで人気の投資信託ですが、その特徴として以下の8つがあります。
①投資先が複数に分散されるためリスクが低い
②プロのファンドマネージャーが投資先を吟味している
③投資信託は少額から投資ができる
④投資信託は積立投資ができる
⑤いつでも容易に売却できる
⑥手数料が明瞭である
⑦様々な国や資産(株式・不動産・債券・コモディティなど)に投資ができる
⑧レバレッジの仕組みがある
以上のことから、投資の初心者から上級者まで多くの人のニーズをカバーできる金融商品です。
とは言っても、初心者には「どの投資信託を選べば良いのか」がわからないことが多いため、最初は
『インデックス型』の投資信託が良いでしょう。
『インデックス型』は手数料が低く、市場の平均値と連動した動きをするので、当たり外れがありません。
一方で『アクティブ型』の投資信託は比較的に手数料が高く、市場の平均以上を目標にファンドマネージャーが運用を行います。
ただ、当たり外れがあるためファンドによっては市場の平均値を上回ることもあれば下回ることもあります。
『アクティブ型』の投資信託でしっかり利益を得ようとすれば、【目論見書】や【運用報告書】をしっかり読み、政治や経済の流れを読み解く能力が求められます。
これは、プロでもなかなか難しいことなので
リスクの低い投資法としては下記になります。
リスクの低い投資法
①インデックス型の投資信託で
②時間の分散である積立投資(定額)を
③できるだけ長期(10年以上)で行う
この3つのポイントを実行できれば、ほとんど損をすることはないでしょう。
また、投資先として2つのポイントがあります。
⑴地域(先進国と新興国)
⑵資産クラス(株式・不動産・債券)
さらにリスクを低くするのであれば、下記がオススメです。
リスクの低い投資信託
⑴先進国の
⑵為替ヘッジあり
⑶格付けの高い債券
ここでは「格付けの高い」というのがポイントです。
なぜなら、「格付けの低い債券」は【ハイイールド債】と言われ、金利は高いですが
その分、リスクも高くなります。
本来、債券タイプの投資信託はリスクが低く安定した運用が可能ですが、
ハイイールド債は株式タイプのようなハイリスク・ハイリターンの動きとなるため注意してください。
なぜ、ハイイールド債のリスクが高いかと言うと、
格付けの低い債券、つまり倒産・破綻する確率が高い債券となります。
通常であれば問題ありませんが、リーマンショックやコロナショックなどの際には短期間に20〜30%ほど値下がりすることがあります。
この事を考慮の上、投資する必要があります。くれぐれも、リスクとリターンは比例することをお忘れなく。
さらに「為替ヘッジあり」を選択すれば、海外に投資していても円安・円高といった為替リスクを回避することができます。
投資信託の日本債券ファンドはリスクが低いのか?
『リスクの低い投資信託であれば、国内の債券タイプが良いのでは?』というご意見もありますが、2024年現在では金利が上昇する可能性があるためオススメしません。なぜなら債券は金利が上昇すると価格が下がるからです。
そのため、リスクを抑えようとしてリターンがマイナスになってしまっては本末転倒です。さまざまな可能性を考慮して分散投資を心がけましょう。
また、価格にこだわって投資したい方はETF(上場投資信託)という選択肢があります。
ETFの特徴についてはこちらを参照ください
著:株式会社FAMORE 代表取締役 武田拓也