オルタナティブ投資(Alternative Investments)とは、伝統的な投資対象(株式や債券など)とは異なる資産クラスへの投資を指します。
リスク分散や高リターンの追求、インフレヘッジなどを目的として、富裕層や機関投資家を中心に活用されています。
今回はこの富裕層が取り組んでいるオルタナティブ投資の魅力について見ていきましょう。
【主なオルタナティブ投資の種類】
投資対象 | 説明 |
不動産 | 国内外の商業施設、住宅などへの投資。インカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(値上がり益)が期待される。 |
プライベートエクイティ(PE) | 上場していない企業(未上場株)に対する投資。バイアウトやベンチャーキャピタルも含まれる。 |
ヘッジファンド | 空売り・レバレッジなどを用いた絶対収益型のファンド。多様な戦略が存在。 |
コモディティ | 金、原油、農産物など実物資産への投資。インフレに強い資産とされる。ETFで投資可能。 |
仮想通貨(暗号資産) | ビットコインなどの暗号資産。ボラティリティが高く、投機性も強い。イーサリアム、リップルなど |
【不動産投資について】
【ヘッジファンドについて】
【仮想通貨について】
https://famore.co.jp/column/cryptocurrency-investment%ef%bc%9f
【オルタナティブ投資の特徴とメリット】
- 分散投資の効果:伝統資産との相関性が低いため、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることが可能となる。
- 高い収益性:流動性の低さや仕組みが複雑なものもありますが、高いリターンが期待されます。
- インフレへの耐性:実物資産(不動産やコモディティなど)はインフレに強い傾向があります。
【オルタナティブ投資の注意点・リスク】
- 流動性が低い:売買が容易ではなく、長期投資になるケースが多い。
- 高い投資単位:一般的に最低投資額が大きく、個人投資家にはハードルが高い場合も。
- 情報の非対称性:公開情報が少ないため、投資判断には専門的な知識や調査が必要となる。
次にプライベートエクイティ(Private Equity、PE)について解説します。
プライベートエクイティとは未上場企業に対して投資を行い、経営の改善や成長戦略を支援し、企業価値を高めたうえで売却・上場(EXIT)することによって利益を得る投資手法です。
【プライベートエクイティの特徴】
主な投資家には年金基金や大学基金、保険会社などの機関投資家や富裕層の個人投資家です。
KKR、ブラックストーン、カーライルなどが世界的な有名PEファンド。
【プライベートエクイティの主な投資形態(戦略)】
戦略 | 内容 |
バイアウト(Buyout) | 企業の支配権を取得し、経営改革を行って価値を高めて売却。レバレッジド・バイアウト(LBO)が多い。 |
ベンチャーキャピタル(VC) | 起業初期や成長期のスタートアップに投資し、将来の上場や売却益を狙う。 |
グロースキャピタル | 企業の事業拡大や新規展開を支援する成長資金を提供。 |
再生型(ディストレスト)投資 | 経営難の企業を再生して収益化を図る。ハイリスク・ハイリターン。 |
【プライベートエクイティのメリット】
- 高い収益性
上手くいけば年率15〜100%以上のリターンも可能。 - 経営関与による価値創造
経営に直接介入して、企業価値を高める「ハンズオン支援」が特徴。 - 分散投資効果
上場市場との相関が低いため、ポートフォリオのリスク分散に有効。
【プライベートエクイティのリスク・注意点】
リスク要因 | 説明 |
流動性の低さ | EXITまで5〜10年程度かかることが一般的。中途解約は基本的に不可。 |
高い情報非対称性 | 上場企業と異なり、情報が少なく透明性が低い。 |
ハイリスク | 特にVCや再生型では元本毀損のリスクも。 |
【個人投資家の参加方法】
基本的には機関投資家向けで最低投資額は数千万円以上ですが、
最近は証券会社を経由して500万円程度からの投資が可能となっています。
詳細については下記よりお問い合わせください。