ドルコスト平均法について

ドルコスト平均法について

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

ドルコスト平均法とは

一定の金額を、一定の間隔で継続的に投資していく方法のことです。
例えば「毎月1万円を投資信託に投資する」といった形です。

投資信託の基準価額が高いときは少ない口数を、安いときは多くの口数を購入することになり、結果として 購入単価を抑える効果があります。

 

ドルコスト平均法のメリット

①タイミングを気にしなくてよい

「いつ買うのがベストか」を考える必要がなく、自動的に投資できるので投資初心者向きです。

②リスク分散になる

一度に大きな資金を投入するのではなく、分散して買うため、時間の分散ができるので価格変動リスクを和らげられる。

③心理的な安心感

下落局面では「安く多く買える」と考えられるため、下落相場での不安を軽減できる。

投資に慣れていない状態では下げ相場で購入することに心理的な抵抗が生じやすいようです。

 

ドルコスト平均法のデメリット

④右肩上がりの相場では効率が悪い

もし相場がずっと上昇し続けるなら、最初に一括投資した方がリターンは大きくなります。

そのため、リスクの高い株式タイプには向いていますがリスクの低い債券タイプには向きません。

ただし、為替のリスクがある場合には有効です。

⑤下落相場では損失が出る可能性

平均化されるとはいえ、相場全体が長期間下落すれば損失になる。

⑥「必ず儲かる」わけではない

リスクを抑える手法のひとつであり、収益を保証するものではない。

投資で元本保証があるのは国債くらいで、他の投資では元本保証はありません。

また、投資信託で日本国債に投資しても元本保証にはならないので注意が必要です。

 

ドルコスト平均法が向いている人

・投資初心者で「買うタイミングがわからない」という人

・長期で資産形成を考えている人(iDeCoやNISAのつみたて投資枠)

・毎月の収入から少しずつ投資に回したい人

 

つまりドルコスト平均法は 「コツコツ型の長期投資」 に向いていて、特に株式や投資信託など値動きのある資産に長期で投資する時に有効です。

2025/8/17