投資信託は、少額から分散投資ができる便利な金融商品として、多くの投資初心者に利用されています。
特に近年はNISAやiDeCoの普及もあり、資産形成の第一歩として投資信託を始める人が増えています。
しかし、投資信託は「プロが運用しているから安心」と思い込み、よく考えずに購入してしまうケースも少なくありません。
その結果、思ったような成果が出ず、「投資は難しい」「やっぱり怖い」と感じてしまう人も多いのです。
実は、投資初心者が失敗する原因の多くは、投資信託の選び方の間違いにあります。
この記事では、投資初心者がやってしまいがちな「やってはいけない投資信託の選び方」について解説します。
①ランキング1位だから買う
金融機関のホームページや投資情報サイトには、よく「人気ランキング」や「売れ筋ランキング」が掲載されています。
初心者の中には、「ランキング1位なら安心だろう」と考えて、そのまま購入してしまう人もいます。
しかし、ランキング上位の投資信託が必ずしも優れた商品とは限りません。
ランキングは、「売れている商品」であって、「将来の成績が良い商品」とは限らないからです。
例えば、短期間で大きく上昇したテーマ型ファンドなどは、一時的に人気ランキングの上位に入ることがあります。
しかし、そのような商品はすでに価格が高くなっている場合も多く、購入後に価格が下がるリスクもあります。
投資信託を選ぶ際は、ランキングだけで判断するのではなく、運用方針・信託報酬・投資対象などを総合的に確認することが重要です。
②分配金が多いから買う
「毎月分配型」など、分配金が多い投資信託に魅力を感じる人も多いでしょう。
確かに定期的にお金が入る仕組みは魅力的に見えます。
しかし、分配金の多さだけで投資信託を選ぶのは非常に危険です。
なぜなら、分配金の一部は元本を取り崩して支払われている可能性があるからです。
これは「特別分配金」と呼ばれ、実質的には自分の資産を取り崩して受け取っているだけの状態です。
そのため、分配金を受け取っているのに基準価額がどんどん下がってしまうケースもあります。
投資信託は本来、資産を成長させることが目的です。
分配金の多さではなく長期的な資産成長を重視して選ぶことが大切です。
③担当者の言葉だけで判断
銀行や証券会社で投資信託を購入する際、担当者から商品の説明を受けることがあります。
その際に「この商品は人気です」「今おすすめです」と言われ、そのまま購入してしまうケースもあります。
もちろん担当者の説明は参考になりますが、その言葉だけで判断するのは危険です。
金融機関には販売目標があり、手数料の高い商品が勧められることもあるためです。
投資信託には、
・購入手数料
・信託報酬(運用コスト)
・信託財産留保額
など、さまざまなコストがあります。
特に信託報酬は長期投資に大きく影響するため、しっかり確認する必要があります。
担当者の話を聞くだけでなく自分でも商品の内容を理解してから購入することが大切です。
④ファンドを1本に集中投資
投資初心者の中には「この投資信託は良さそうだから」と考え、1本の投資信託にすべての資金を投資してしまう人もいます。
しかし、これは非常にリスクの高い投資方法です。
どれだけ優れた投資信託であっても価格が下落する可能性はあります。
投資の基本は、分散投資です。
例えば、
・国内株式
・海外株式
・コモディティ
・不動産(REIT)
など、異なる資産に分散することでリスクを抑えることができます。
また1本の投資信託に集中するのではなく、複数の商品を組み合わせることで安定した運用が期待できます。
⑤短期でコロコロ乗り換え
投資信託は基本的に長期投資を前提とした商品です。
しかし価格が少し下がると不安になり、すぐに売却して別の商品に乗り換えてしまう人もいます。
短期間で売買を繰り返すと、
・手数料が増える
・高値で買って安値で売る
・長期の成長を逃す
といったデメリットが生まれます。
投資信託の多くは、時間をかけて資産を成長させる仕組みです。
短期の値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で運用を続けることが重要です。
まとめ
投資信託は初心者にとって始めやすい金融商品ですが、選び方を間違えると期待した成果が得られないこともあります。
特に次のような選び方は注意が必要です。
・ランキングだけで購入する
・分配金の多さで判断する
・担当者の言葉をそのまま信じる
・1本の投資信託に集中する
・短期で頻繁に乗り換える
投資で大切なのは、「流行」や「人気」ではなく、自分の投資目的に合った商品を選ぶことです。
焦らずに基本を理解し、長期的な視点で資産形成を続けることが、投資成功への近道といえるでしょう。
