介護保険のメリットと申請方法~本人と家族の暮らしを守るために~

介護保険のメリットと申請方法~本人と家族の暮らしを守るために~

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

「最近、母が一人でお風呂に入るのを怖がるようになった」

「父の通院や買い物の付き添いが増え、仕事との両立が難しい」

そんなときに頼りになるのが、公的介護保険です。

ところが、「寝たきりにならないと使えない」「申請が難しそう」と考え、家族だけで抱え込んでしまう人もいます。

介護保険は介護が必要な本人を支えるとともに、家族の生活や家計を守るためにも役立つ制度です。

利用できる支援と申請の流れを知り、必要なときに活用できるよう備えておきましょう。

 

介護保険は、どのような人が利用できる?

公的介護保険は介護や日常生活の支援が必要になった人を社会全体で支える仕組みです。

民間の介護保険のように契約に応じた現金を受け取ることを中心とするものではなく、訪問介護やデイサービスなどのサービスを、一定の自己負担で利用することが基本です。

65歳以上の人は、介護が必要になった原因を問わず、要支援・要介護認定を受けることで利用できます。

一方、40~64歳の医療保険加入者は脳血管疾患や初老期における認知症など、定められた16種類の「特定疾病」が原因で、要支援・要介護状態になった場合に対象となります。

この年代では交通事故などで介護が必要になっても、公的介護保険の対象になるとは限りません。(出典:mhlw.go.jp)

 

「まだ歩けるから申請できない」と決めつける必要はありません。

入浴や着替えに手助けが必要になった、薬の管理が難しくなったなど、日常生活で困りごとが増えた段階で相談してみましょう。

 

メリット① 介護サービスの費用負担を抑えられる

大きなメリットは介護にかかる費用の負担を軽減できることです。

保険対象のサービス費用について、利用者の自己負担は原則1割で、一定以上の所得がある65歳以上の人は2割または3割となります。

例えば、支給限度額の範囲内で、保険対象のサービス費用が月10万円かかった場合、1割負担の人の自己負担は1万円です。

全額を自費で負担する場合と比べ、家計への影響を抑えられます。

ただし「介護にかかるお金がすべて1割になる」という意味ではありません。

在宅サービスには要介護度に応じた支給限度額があり、それを超える部分は全額自己負担です。

また、施設の食費・居住費、日用品費なども原則として別にかかります。

対象となる介護サービスの自己負担が月の上限を超えた場合には、「高額介護サービス費」として払い戻される仕組みもあります。

食費・居住費などは対象外なので、利用前に「保険対象の負担」と「それ以外の費用」を分けて確認することが大切です。

 

メリット② 「本人の自立」と家族の仕事・生活を支えられる

介護保険では、自宅にヘルパーが訪れる訪問介護、日帰りで入浴や機能訓練などを受けるデイサービス、一時的に施設に泊まるショートステイなどを利用できます。

本人の状態に応じて、訪問看護やリハビリテーション、福祉用具の貸与なども選択肢になります。

例えば、80代の母親の入浴を働いている娘が毎回手伝っている家庭を考えてみましょう。

娘は仕事のあとに実家へ通い、休日も介護に追われています。

母親も「迷惑をかけている」と感じ、入浴を遠慮するようになりました。

そこでデイサービスの入浴支援を取り入れれば、母親は専門職の支援を受けながら入浴でき、娘も付き添いの負担を減らせます。

介護離職によって収入が途絶えると、家族の生活費や将来の年金、老後資金にも影響します。

介護サービスの利用料だけでなく、家族が仕事を続けられるかという視点も家計を考えるうえで欠かせません。

 

メリット③ 住み慣れた家で暮らす環境を整えられる

介護保険には対象となる福祉用具の購入や住宅改修を支援する仕組みもあります。

住宅改修では、手すりの取り付け、段差の解消などが対象となり、原則として対象工事費20万円を上限に所得に応じて7~9割が給付されます。

対象工事費が20万円で1割負担なら、自己負担は2万円です。

ただし、どのようなリフォームでも対象になるわけではなく、原則として工事前の申請が必要です。

先に業者へ依頼せず、ケアマネジャーや自治体に相談しましょう。

 

介護保険のメリットと申請ガイド

【介護保険のメリットと申請ガイド】

 

介護保険を利用するための申請方法① 自治体や地域包括支援センターに相談する

介護保険のサービスを利用するには、原則として「要支援・要介護認定」の申請が必要です。

最初の相談先は本人が住む市区町村の介護保険担当窓口、または地域包括支援センターです。

地域包括支援センターは、高齢者の介護や生活の相談を受ける窓口です。

「介護保険を使えるか分からない」という段階でも相談できます。

入院中で退院後の生活が心配な場合は病院の相談員にも相談し、準備を進めましょう。

申請は本人のほか家族も行うことができ、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などに代行を依頼できる場合もあります。

 

介護保険を利用するための申請方法② 必要書類をそろえて提出する

一般的には、認定申請書、介護保険被保険者証、主治医の氏名や医療機関名などの情報を用意します。

40~64歳の人は、医療保険の加入資格を確認できる書類なども必要になります。

本人確認やマイナンバー確認、代理申請の取り扱いなどは自治体によって異なるため、提出前に窓口や公式サイトで確認してください。

申請後、自治体から主治医へ意見書の作成が依頼されます。

主治医には、介護認定を申請することと、普段の生活で困っていることをあらかじめ伝えておきましょう。

かかりつけ医がいない場合も自己判断で手続きを諦めず、窓口に相談できます。

 

介護保険を利用するための申請方法③ 認定調査で、普段の状態を伝える

申請後は、調査員が自宅や入院先などを訪問し、心身の状態や日常生活で必要な介助について聞き取ります。

調査結果と主治医意見書などをもとに審査が行われ、非該当、要支援1・2、要介護1~5のいずれかが通知されます。

通知は原則として申請から30日以内ですが、それ以上かかる場合もあります。

調査では当日の様子だけでなく、普段の生活を具体的に伝えることが大切です。

「歩ける」といっても、室内は手すりが必要なのか、外出には付き添いが必要なのかで支援の内容は変わります。

本人が遠慮して「全部できます」と答えてしまうこともあるため、可能なら家族も同席し、転倒、服薬の失敗、夜間の見守りなどをメモにして補足しましょう。

実際より大変に見せる必要はありません。必要な支援が伝わるよう、事実を整理することがポイントです。

 

介護保険を利用するための申請方法④ ケアプランを作り、利用を開始する

在宅でサービスを利用する場合、居宅介護支援事業所のケアマネジャーに相談します。

本人の希望、家族の状況、予算を踏まえてケアプランを作成し、事業者との契約後に利用を始めます。

認定前に支援が必要な場合は、暫定ケアプランによる利用について相談できます。

ただし、認定結果によって全額自己負担や限度額超過が生じる可能性があるため、事前に確認しましょう。

 

介護保険は、本人ができることを保ちながら生活し、家族も無理なく支え続けるための制度です。

「家族だけで何とかしなければ」と抱え込む前に、相談窓口へ連絡してみてください。

早めに支援につながることが、本人の安心と家族の暮らしを守る一歩になります。

2026/10/11
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miyuki matsutani
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最初、セミナーでお話を聞かせていただきました。初心者の私にも分かりやすく、とても良かったので、その後すぐに武田様の著者を購入させていただきました。自分で勉強し、分からない事を後日、個別に相談にものっていただきました。 これから投資を始めようと思ってる私にとって、武田様との出会いが私の人生の転機になると信じて、これからも色々とご指導いただきたいと思っています。
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聞きやすい、話しやすい人柄で、肩肘張らず相談できました。良かったです。
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まず講座を受講し、投資について率直なご意見をいただいたこと、また親身になってご対応いただいた経験から、個人的にご相談させていただくようになりました。 説明は、初心者でも分かりやすく、どのように資産運用をすればよいのかを的確に教えていただけます。具体的には、投資信託、株及び不動産などのメリット、デメリットを教えていただき、自身の目的に合致した投資方法をご提案いただけます。 わたしも武田様のおかげで、投資の一歩を踏み出すことができました。ありがとうございます。 また今後もよろしくお願いいたします。
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周りにも90歳以上の人が多く長寿社会となり、これから迎える老後へ資金や保険に不安があり紹介してもらい武田先生に相談させていただきました。 私の不安や希望をしっかり聞いてくださり資金運用と保険を決めさせて頂きました。 とても丁寧に考えてくださり、老後への不安や心配が和らぎました。 ありがとうございました。 今後とも宜しくお願い致します。
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おだゆき
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将来が不安で投資について何をしたら良いか悩んでいた時にネットで見つけてマネーセミナーに参加させていただきました。 とてもわかりやすく、質問にも丁寧に答えていただいたので まずは何をすべきかを知ることができました。ありがとうございます。 また悩んだ時には相談したいです。
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不動産セミナーに参加させていただきました。初歩的な質問にも分かりやすく説明していただき有難う御座いました。
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武田先生のコンサルは、 普通のコンサルタントの方の様に皆さんに同じ事を提案する様なものではなく、私に一番適切なものを、性格や行動から導き出し、ご提案してくださいました。社名の由来そのまま愛のあるコンサルが受けれます。女性には特にお勧めかと。20代の息子のお金の先生になっていただこうかとも思っています。武田先生 いつもありがとうございます。
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峰環
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講座を受講して、この先生なら安心してご相談ができると思い、個人的にご対応いただきました。 初心者でも分かりやすく、どのように資産運用をすればよいのかを教えてくださいます! NISAや積立NISA、iDeCoなど、 初歩の初歩から教えていただき、 早速、積立NISAを始めることができました! 私と同じ中高年で、老後の資産形成を考えている方は、ご相談してみてはいかがでしようか?! 武田先生、 一歩踏み出す勇気をいただきました。 ありがとうございました。
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バックベアード
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保険、投資信託、不動産投資等、幅広い分野と知識で活動されています。 常に相談者の目線に立ち、メリット、デメリットを包み隠さず、提案してくれる、正直ファイナンシャルプランナーです。
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7north
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自分と家族の保険について、とても丁寧で詳しく教えて頂きました! 家計や仕事の状況に合わせて、無理ない物を教えて頂けたのでとても有難かったです😍 また機会があれば宜しくお願いします!