自宅購入「戸建vsマンション」どちらが正解?後悔しない家選びを比較

自宅購入「戸建vsマンション」どちらが正解?後悔しない家選びを比較

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

更新日:2025年9月2日

自宅を購入するときに考えるべき視点はたくさんあります。

現在の家族構成はに変化はないのか?
仕事の転勤で遠方へ異動はないのか?
マンションと戸建、どちらが良いのか?

これからの人生設計(ライフプラン)で仕事、子供の教育費、老後の年金、介護などの様々なライフイベントがあります。

それらを踏まえたうえで家の購入をしましょう。

 

戸建とマンションで迷う人が増えている理由

マイホーム購入を検討する人の多くが「戸建とマンション、どちらが正解なのか」と悩みます。

その背景には、現代のライフスタイルの多様化があります。

かつては結婚すれば郊外に戸建を購入し、子育てをしながら一生住むのが一般的でした。

しかし現在は共働き世帯が増え、通勤や子育て環境の利便性を重視する家庭も多く、マンションを選ぶケースが目立ちます。

さらに少子高齢化の影響で、将来の介護や老後の暮らしを考える必要性も増えています。

住まい選びは「今の生活の快適さ」だけでなく、「将来の暮らしや資産価値」にも直結します。

戸建は自由度が高く、将来的にリフォームや増築が可能ですが、立地によっては資産価値が下がりやすいデメリットもあります。

一方、マンションは駅近や都市部に立地することが多く、資産価値を維持しやすい反面、管理費や制約があり、自由度に欠ける部分があります。

このように双方に一長一短があり、どちらを選んでも「完璧な正解」は存在しません。

だからこそ、多くの人が購入前に迷い、情報を集める必要が出てきているのです。

マンションのメリット・デメリット

メリット:立地・利便性・セキュリティ

マンションの大きな魅力は「立地の良さ」です。

多くの新築・中古マンションは駅近や商業施設の近くに位置しており、通勤や通学に便利です。

さらに、スーパーや病院が徒歩圏内にあるケースも多く、生活動線がスムーズになります。

また、防犯カメラやオートロックなどのセキュリティ面も整備されており、一人暮らしや高齢者世帯にも安心感があります。

デメリット:管理費・制約・住民トラブル

一方で、マンションには毎月「管理費」「修繕積立金」といった固定費がかかります。

長期的に見ると数百万円規模の支出になることも珍しくありません。

また、ペット飼育や楽器演奏などに制限があるケースも多く、自由度は戸建より低めです。

さらに、上下階や隣人との生活音がトラブルの原因になることもあり、快適な生活には周囲の住民との関係性が大きく影響します。

戸建のメリット・デメリット

メリット:自由度・コスト面・駐車場

戸建住宅の最大のメリットは「自由度の高さ」です。

庭を作る、ペットを飼う、趣味の部屋を増築するなど、ライフスタイルに合わせた暮らし方ができます。

さらに、毎月の管理費や修繕積立金が不要で、駐車場も敷地内に設けられることが多いため、車を持つ世帯には経済的メリットがあります。

デメリット:立地・修繕リスク・バリアフリー問題

一方で、戸建は駅近の物件だと価格が高く、郊外に行くと通勤や生活の利便性が落ちるという課題があります。

また、修繕のタイミングや費用は自己責任で計画しなければならず、大規模リフォームでは数百万円単位の出費も発生します。

さらに、階段のある間取りが多く、高齢になると生活動線に不便を感じやすい点もデメリットです。

戸建とマンションどっちが向いている?タイプ別診断

子育て世帯におすすめなのは?

子育て世帯には「戸建」が向いているケースが多いです。

理由は、子どもが走り回っても騒音を気にせずに済むこと、庭や駐車場を活用できることです。

ただし、共働きで駅近の利便性を最優先したい場合はマンションが適している場合もあります。

老後を考えるならどっち?

老後を考えると「マンション」が有利な傾向にあります。

ワンフロアで移動が楽な間取り、買い物や病院へのアクセスの良さ、さらにセキュリティの安心感はシニア世帯にとって大きなメリットです。

ただし、相続や資産形成を重視する場合には戸建を選ぶケースもあり、将来の家族構成やライフプラン次第で選び方は変わります。

家を購入するときに失敗しないためのチェックリスト

ローン・将来設計・資産価値の見極め

家を購入するときに最も重要なのは「無理のないローン設定」です。

目先の返済額だけでなく、子どもの教育費や老後の生活費を含めた長期的なライフプランを立てることが欠かせません。

また、購入する物件の「資産価値」が将来どの程度維持されるかも確認しましょう。

駅近や人気エリアの物件は値崩れしにくい傾向があります。

見学・情報収集のポイント

購入前には複数の物件を比較・見学し、実際の住み心地を体感することが大切です。

周辺の治安、学校区、災害リスク(洪水や地震の被害想定)などもチェックすべきポイントです。

また、不動産会社の情報だけでなく、口コミや近隣住民の声を参考にすることで、後悔の少ない住まい選びにつながります。

 

以下、まとめです。

マンションのメリット

①立地が良い
②バリアフリー
③ごみ捨てがラク
④セキュリティ面での安心感
⑤修繕スケジュールが計画的

 

マンションのデメリット

①マンション内の入居者を選べない
②月々の管理費と修繕積立金が必要
③ペットの飼育や楽器演奏などに規制がある

 

戸建のメリット

①物音を気にしなくてよい
②ペットの飼育や楽器演奏が自由
③月々の管理費と修繕積立金が不要
④駐車場代が無料

 

戸建のデメリット

①駅近くは金額が高い
②バリアフリーではない
③修繕の時期を考える必要がある

 

いかがでしょうか。
これらのメリットとデメリットを確認していただき、ご自身のご家族に合った家を購入していただければと思います。

この他にも適正なローンや購入価格なども気になるところですね。
より詳しい情報が必要な時にはお気軽にお声かけください。

2022/8/24