投資で失敗しやすい人の「口癖」と「NG行動集」10選

投資で失敗しやすい人の「口癖」と「NG行動集」10選

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

目次

FPが何度も聞いてきた危険サインとは?

投資相談の現場でFPが特に注意するのは、
商品内容よりも、相談者が無意識に口にする「言葉」です。

なぜなら、
口癖にはその人の

・投資への向き合い方

・感情の癖

・判断パターン

が色濃く表れるからです。

本コラムでは、
投資で失敗しやすい人に共通する「口癖」と「行動」を紹介しながら、
なぜその言葉が危険なのかを解説します。


①「みんなやってますよね?」

危険度:★★★★★

この言葉が出た時点で、
判断基準が自分の外にある可能性が高いです。

投資は

・年収

・家族構成

・貯蓄額

・リスク許容度

によって最適解が変わります。

「みんな」=自分に合っている
ではありません。

FPから見ると、
「自分の状況をまだ整理できていないサイン」です。


②「今がチャンスだと思って」

危険度:★★★★☆

この口癖が出る人は、
タイミング投資に期待しすぎている傾向があります。

・上がりそう

・乗り遅れたくない

・今しかない

こうした感情は、
冷静な判断を奪います。

FPは常に、

「今じゃなくても成立する投資か?」

を確認します。


③「そのうち戻りますよね?」

危険度:★★★★★

これは最も危険な口癖のひとつです。

・根拠がない

・判断を先送りしている

・損失と向き合えていない

という状態を示しています。

FPが見るポイントは、

「戻るかどうか」ではなく
「戻らなくても生活に影響がないか」

希望的観測が強いほど、
損失は拡大しやすくなります。


④「損したくないんです」

危険度:★★★★☆

一見、正しそうな言葉ですが、
実は投資と最も相性が悪い心理です。

・損を避けたい

・少しの下落も怖い

この状態では、
長期投資はほぼ続きません。

FPはこう伝えます。

「投資=一時的な損は必ずある」

損をゼロにしようとするほど、
結果的に大きな失敗につながります。


⑤「もっと良い商品がある気がして」

危険度:★★★☆☆

この口癖は、
情報過多・優柔不断タイプによく見られます。

・比較しすぎて決められない

・永遠に正解を探してしまう

FPの結論は明確です。

完璧な商品は存在しない

重要なのは

・商品の良し悪し

・続けられるかどうか

です。


⑥「一発で取り返したい」

危険度:★★★★★

この言葉が出たら、
FPは即ブレーキをかけます。

・冷静さを失っている

・リスクを過小評価している

・ギャンブル思考に近づいている

投資で
一発逆転を狙う人ほど失敗します。

FPが最も避けたい状態です。


⑦「勉強してから始めます」

危険度:★★☆☆☆

慎重そうに見えて、
一生始まらない人の口癖でもあります。

・知識を理由に先延ばし

・行動しないことで安心している

FPのスタンスは、

少額でいいから、やりながら学ぶ

経験しない限り、投資は理解できません。


⑧「自分はまだ若いので大丈夫です」

危険度:★★★☆☆

若さは強みですが、
過信は最大のリスクです。

・リスクを取りすぎる

・想定外を考えない

FPは必ず確認します。

「最悪のケースでも立て直せますか?」

年齢ではなく、
設計の有無が重要です。


⑨「NISAは儲かりますよね?」

危険度:★★★★☆

制度と商品を混同している口癖です。

・NISA=非課税

・安全とは限らない

FPが強調するのは、

NISAは制度であって、
投資のリスクを消すものではない

この誤解は投資失敗の典型例です。


⑩「なんとなく不安で…」

危険度:★★★★☆

最後に多いのがこの言葉。

不安の正体が

・金額なのか

・期間なのか

・仕組みなのか

整理できていない状態です。

FPの役割は、
不安を言語化し、数字に落とすこと

「なんとなく不安」は、
最も判断を誤らせる感情です。


【FPが見る口癖の結論】口癖は「未来の行動」を映す鏡

投資で失敗しやすい人の多くは、
失敗する前から「失敗の言葉」を使っています。

投資の結果は、
行動の前に「言葉」で決まっている

もし、今回紹介した口癖に一つでも心当たりがあるなら、

それは
投資手法を変える前に、考え方を整えるサイン
かもしれません。


FPが止める「投資のNG行動集」

知らずにやっている人が多い危険な判断とは?

「投資をしているのに、なぜかうまくいかない」
「大きな失敗はしていないが、常に不安がある」

FPの相談現場では、こうした声をよく耳にします。
そして詳しく話を聞くと、多くの場合、共通する「NG行動」が見えてきます。

これらは

法律違反でも詐欺でも、明らかなギャンブルでもないです。

しかし、長期的に見ると高確率で失敗につながる行動です。


NG行動① 生活費・近い将来使うお金で投資する

・相場下落時に耐えられない

・強制的に売却する可能性が高い

・投資判断が常に不安定になる

投資で使ってよいお金は、
「当面使う予定のない余剰資金」だけです。

FPが必ず確認するのは、

「このお金、最悪半分になっても生活は大丈夫ですか?」

ここに即答できない場合、その投資は設計ミスです。


NG行動② 目的を決めずに投資を始める

・とりあえずNISA

・なんとなく投資信託

・周りがやっているから

FPが一番警戒するのはゴールのない投資です。

目的がないと、

・売るタイミングが分からない

・下落時の判断基準がない

・感情に流されやすい

FPは必ずこう聞きます。

「そのお金、いつ・何のために使う予定ですか?」


NG行動③ 短期の値動きで売買を繰り返す

・上がったらすぐに売り、下がったら怖くなって売る

・すぐ別の商品に乗り換える

これは感情トレードと呼ばれ、失敗率が非常に高い行動です。

FPの基本スタンスは、

長期前提で始めた投資は、短期で評価しない

価格チェックの頻度が高いほど、判断はブレやすくなります。


NG行動④ 「一発で取り返そう」とする

・損失後にリスクを上げる

・ハイリスク商品に手を出す

・短期間での回復を狙う

この状態は投資ではなくギャンブル思考に近づいています。

FPはここで必ずブレーキをかけます。

投資に「取り返す」という発想は存在しない


NG行動⑤ 商品を理解せずに買う

・人に勧められたから

・有名だから

・利回りだけ見て判断

FPが最低限確認するのは、

・何で利益が出るのか

・どんな時に損をするのか

・自分はどこまで耐えられるのか

これを説明できない商品は、
その人にとって「まだ早い」商品です。


NG行動⑥ 分散せずに一点集中する

・想定外に耐えられない

・精神的負担が大きい

・失敗時のダメージが致命的

特に多いのが、

・特定の国

・特定の業種

・特定の資産

への集中です。

FPは必ずこう伝えます。

「当たれば大きい」は、外れた時も大きい


NG行動⑦ 制度(NISAなど)=安全だと思い込む

・NISAだから大丈夫

・非課税=ノーリスク

FPはここを強く訂正します。

制度は税制優遇であって、
価格変動リスクを消すものではない

制度と商品を混同すると、
リスク認識が甘くなります。


NG行動⑧ 不安を放置したまま投資を続ける

・なんとなくモヤモヤ

・下落が怖い

・自信がない

この状態で続けると、

・暴落時にパニック売り

・間違ったタイミングで撤退

につながります。

FPの役割は、
不安を言語化し、数字に落とすこと

不安を無視する投資は、いずれ破綻する


NG行動⑨ 他人の成功・失敗に振り回される

・自分の軸がない

・判断がブレ続ける

・戦略が定まらない

投資は比較すると崩れます

FPがよく伝えるのは、

投資で比べる相手は「他人」ではなく「過去の自分」


NG行動⑩ ルールを決めずに始める

・どこまで下がったら見直すか決めていない

・いつまで続けるか決めていない

・金額の上限を決めていない

FPは必ず、
事前ルールの設定を行います。

投資は「始め方」より
「続け方・やめ方」の方が重要


【まとめ】失敗を防ぐ最大の方法

FPが実務で感じる結論は一つです。

投資で失敗する人の多くは、
商品選びではなく「行動」でつまずいている

逆に言えば、
これらのNG行動を避けるだけで、投資の失敗確率は大きく下げられます。

もし一つでも心当たりがあれば、
それは投資戦略を見直すサインです。

2026/1/25