iDeCo(イデコ)とNISA・つみたてNISAの仕組みについて(資産運用の基礎)

iDeCo(イデコ)とNISA・つみたてNISAの仕組みについて(資産運用の基礎)

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学で年数回の講義を開催。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

国の制度であるiDeCoやNISAを活用すると、節税効果により投資効果がアップします。それぞれの仕組みを確認しましょう。

【iDeCo】
個人型の確定拠出年金です。加入者が毎月積み立てで掛け金を拠出し、自分で選んだ投資商品で運用を行います。
60歳以降に年金または一時金として受け取ることができます。
年間掛け金額の上限は次の通りです。

自営業者(第1号被保険者):年間81万6000円
会社員・公務員(第2号被保険者):14万4000円~27万6000円
専業主婦(第3号被保険者):年間27万6000円

・メリットは?
掛け金が全額所得控除の対象となるため、所得税と住民税の節税となります。また、通常であれば金融商品にかかる運用益に対する源泉分離課税の税金20・315%が非課税となります。将来、運用した資産を受け取るとき、「一時金」として受け取る場合には「退職所得控除」が適用され、「年金」として受け取る場合には「公的年金等控除」が受けられます。

・デメリットは?
60歳まで途中で引き出すことができないため、急にお金が必要になっても引き出せません。また、自分で金融商品を選んで運用するので、商品知識がないと選ぶのが大変です。
なお、勤め先の企業でDC(企業型確定拠出年金)に加入している場合、規約で利用できないこともありますので確認が必要になります。

・投資できる商品は?
元本確保型商品(保険・定期預金)と一部の投資信託が選択可能です。

【NISA】
2014年からスタートした個人投資家向けの税制優遇制度です。年間120万円まで投資することが可能で、最長5年間、投資から得た利益が非課税となります。

・メリットは?
NISA口座で購入した株式、投資信託の配当金、分配金、売却時の値上がり益に対して通常20・315%の源泉分離課税がかかりますが、NISA制度により非課税になります。

・デメリットは?
NISA口座で投資していた場合、もし含み損を抱えていても他の口座との損益通算ができません。
たとえばNISA口座でマイナス50万円、一般口座でプラス50万円となっていた場合、両者を相殺することはできず、一般口座の50万円に対して課税されます。

・投資できる商品は?
株式投資(国内・海外)、すべての投資信託があります。

【つみたてNISA】
2018年からスタートした制度で、少額からの積み立て、分散投資に最適な税制優遇制度です。年間40万円まで投資することが可能で、最長20年間継続可能です。

・メリットは?
非課税枠40万円、最長20年間継続で、最大800万円まで投資可能です。毎月の積立で自動買付してくれるので手間が不要です。

・デメリットは?
NISAと同じく、もし含み損を抱えていても、他の口座との損益通算ができません。
またNISAとの併用ができず、年間でいずれかを選ぶ必要があります。

・投資できる商品は?
つみたてNISA用の一部の投資信託のみです。

iDeCoの仕組みは年金機構が運用しているものと一緒です。
国民年金連合会が実施する年金制度を利用していますが、自分の老後のために自分で積み立てを行います。
積み立てた金額が丸々、所得控除になるので、
月1万円で積み立てを行った場合、所得税10%、住民税10%の人であれば年間約2万4000円の節税となります。
日本は累進課税なので年収が高い人は、さらに節税効果が見込めます。

iDeCoで元本割れを避けるなら「元本確保型」という商品を選びます。
しかし、ノーリスク・ノーリターンとなるので資産は増えません。
そうするとインフレに負けてしまうので、将来の資産が目減りしてしまう可能性があります。
長期で積み立てするのであれば、多少は増える金融商品を選ぶことをお薦めします。

また、iDeCoとつみたてNISAは、選択できる投資信託の種類は主にインデックスタイプなので、元本確保型にこだわらずとも、
長期投資が前提であれば、どれを選んでも手堅いリターンが想定できます。

NISAの場合は株式とすべての投資信託から自由に選ぶことになります。ただ運用益非課税がメリットなので、
それを享受するために、しっかり増えるものを選ぶほうが良いでしょう。
せっかくの非課税枠ですが、投資信託の国債タイプなどで運用してしまうとローリスク・ローリターンとなり、ほぼ増えないため、
NISAで運用する意味がなくなってしまいます。
どうしても投資が怖いということであれば、1年目は債券タイプ、2年目は株タイプという具合に銘柄を変更することも可能です。
まとめると、投資信託をするのであればiDeCo・つみたてNISAで運用されることをおすすめします。株式投資を行うのであればNISAを選択してください。

税制優遇を活用しながら効率よく資産を増やしていきましょう。

また、投資信託については下記のコラムを参照ください。

【投資信託選びのポイント】

著:株式会社FAMORE 武田拓也FP

2022/8/22
miyuki matsutani
miyuki matsutani
2023-10-08
最初、セミナーでお話を聞かせていただきました。初心者の私にも分かりやすく、とても良かったので、その後すぐに武田様の著者を購入させていただきました。自分で勉強し、分からない事を後日、個別に相談にものっていただきました。 これから投資を始めようと思ってる私にとって、武田様との出会いが私の人生の転機になると信じて、これからも色々とご指導いただきたいと思っています。
谷口真一
谷口真一
2023-09-19
聞きやすい、話しやすい人柄で、肩肘張らず相談できました。良かったです。
tst mt
tst mt
2023-09-17
まず講座を受講し、投資について率直なご意見をいただいたこと、また親身になってご対応いただいた経験から、個人的にご相談させていただくようになりました。 説明は、初心者でも分かりやすく、どのように資産運用をすればよいのかを的確に教えていただけます。具体的には、投資信託、株及び不動産などのメリット、デメリットを教えていただき、自身の目的に合致した投資方法をご提案いただけます。 わたしも武田様のおかげで、投資の一歩を踏み出すことができました。ありがとうございます。 また今後もよろしくお願いいたします。
M T
M T
2023-07-08
周りにも90歳以上の人が多く長寿社会となり、これから迎える老後へ資金や保険に不安があり紹介してもらい武田先生に相談させていただきました。 私の不安や希望をしっかり聞いてくださり資金運用と保険を決めさせて頂きました。 とても丁寧に考えてくださり、老後への不安や心配が和らぎました。 ありがとうございました。 今後とも宜しくお願い致します。
おだゆき
おだゆき
2023-05-09
将来が不安で投資について何をしたら良いか悩んでいた時にネットで見つけてマネーセミナーに参加させていただきました。 とてもわかりやすく、質問にも丁寧に答えていただいたので まずは何をすべきかを知ることができました。ありがとうございます。 また悩んだ時には相談したいです。
S
S
2022-12-04
不動産セミナーに参加させていただきました。初歩的な質問にも分かりやすく説明していただき有難う御座いました。
K S
K S
2022-11-29
武田先生のコンサルは、 普通のコンサルタントの方の様に皆さんに同じ事を提案する様なものではなく、私に一番適切なものを、性格や行動から導き出し、ご提案してくださいました。社名の由来そのまま愛のあるコンサルが受けれます。女性には特にお勧めかと。20代の息子のお金の先生になっていただこうかとも思っています。武田先生 いつもありがとうございます。
峰環
峰環
2022-11-03
講座を受講して、この先生なら安心してご相談ができると思い、個人的にご対応いただきました。 初心者でも分かりやすく、どのように資産運用をすればよいのかを教えてくださいます! NISAや積立NISA、iDeCoなど、 初歩の初歩から教えていただき、 早速、積立NISAを始めることができました! 私と同じ中高年で、老後の資産形成を考えている方は、ご相談してみてはいかがでしようか?! 武田先生、 一歩踏み出す勇気をいただきました。 ありがとうございました。
バックベアード
バックベアード
2022-09-29
保険、投資信託、不動産投資等、幅広い分野と知識で活動されています。 常に相談者の目線に立ち、メリット、デメリットを包み隠さず、提案してくれる、正直ファイナンシャルプランナーです。
7north
7north
2022-08-18
自分と家族の保険について、とても丁寧で詳しく教えて頂きました! 家計や仕事の状況に合わせて、無理ない物を教えて頂けたのでとても有難かったです😍 また機会があれば宜しくお願いします!