芸能人が人気が出ればドラマやCM、講演など様々なメディアに引っ張りだこで高収入が得られる職業です。
その人気も長く続く場合もあれば短期間でブームが終わってしまうこともあります。
そんな芸能人には資産運用をすべき理由がたくさんありますが、このコラムではポイントをまとめてお伝えします。
①芸能人は収入が不安定
芸能界は浮き沈みが激しく、突然仕事が減ったりなくなったりすることも日常的にあります。
現役でバリバリ稼げる期間が短い場合もあるので、収入がしっかりある間に資産運用で芸能活動とは別に収入源を作っておくことはとても大切です。
②芸能活動を引退後のセカンドキャリアに備えるため
ずっと表舞台で活躍できる人は一握りです。
引退後や活動をセーブした後も安定した生活を送れるように、早いうちに運用して資産を増やしておく必要があります。
③インフレ対策
現金だけを持っていると物価上昇に資産が負けて、実質的な価値が目減りしてしまいます。
株式や不動産、金(ゴールド)など、インフレに強い資産に投資しておくと安心です。
④節税効果を狙える
適切な運用をすると、税制面で有利になります。
例えばNISAやiDeCo、不動産を活用すれば、税負担を軽くしながら資産形成が可能となります。
⑤「信用力」を作るため
しっかり資産運用して資産額を増やすことで、銀行融資を受けやすくなったり、ビジネス展開をするときにも有利になります。
⑥精神的な余裕を持つため
仕事に波があっても、「資産から収入があるから大丈夫」と思えるだけで、変に焦ったり不安にならずに済みます。
メンタルの安定は、芸能活動を続ける上でとても重要です。
このように
「今だけではなく未来のために、収入源を複数持っておく」
というのが、芸能人にとって資産運用が必要な最大の理由です。
芸能人に向いている運用方法を、特に「忙しい」「収入が大きい」「リスクをできるだけ減らしたい」という前提で考えると、
下記の方法が適しています。
芸能人に向いている資産運用
①インデックス投資(長期積立)
・王道中の王道である時間を味方にする運用方法【ドルコスト平均法】
毎月一定額をコツコツ積み立てるだけなので芸能活動が忙しくても問題ありません。
例えば全世界株式(オールカントリー)ファンドは世界全体に分散投資することで、リスクも抑えられます。
他にも株式・不動産・債券タイプなどに分散投資するバランス型のファンドもあります。
運用をプロに任せつつ、手数料が安い商品を選ぶのがポイントです。
②不動産投資(堅実型)
・まとまったキャッシュがある芸能人向けです。
賃貸収入(家賃収入)で、安定的なキャッシュフローを得られるため、芸能活動に専念できます。
場所は都心の一等地マンション、地方都市では大阪や名古屋、福岡など好立地の物件などは特に人気です。
不動産投資は会社選びと知識のある担当者、物件の立地・管理を見誤らければ大丈夫です。
③ヘッジファンドの利用(資産規模が大きい場合)
・資産1億円以上などの条件がありますが、芸能人であれば対象になる人も多いです。
投資の専門家であるIFAが、対象者に合ったファンドを提案します。
またオーダーメイドでファンドを組み合わせてくれるサービスもあります。
日本だけでなく海外にも資産を分散することができます。
④保険型資産運用(守り重視)
・「もしものとき」に備えつつ、資産を増やすタイプの保険(変額保険や外貨建て保険)があります。
保険なので相続対策にもなります。
ただし、手数料や条件が複雑なので、しっかりと内容を理解してから加入するようにしましょう。
担当者の営業トークだけで決めず、冷静に比較・検討を心掛けてください。
⑤自己投資(スキルアップ・ビジネスの拡大)
・経営、語学、演技、発信力アップなどに自己資金を使う。
直接的な運用ではありませんが、自分に投資するのも立派な投資です。
セカンドキャリア(事業家、プロデューサーなど)への道も開ける可能性が増えます。
これまでのキャリアに加えて将来の可能性を意識した自己投資をしてみてはいかがでしょうか。
【注意】芸能人が絶対に気をつけたいこと
①詐欺まがいの投資話(芸能人は狙われやすい)
②ハイリスクな商品(未公開株、海外のよくわからないファンドや不動産など)
③「知り合いに勧められたから」だけで投資しない
これまで記載してきたように
手堅い投資であるファンドや余裕資金で安定収入が得られる不動産投資などを組み合わせることが基本です。
資産が大きくなったらヘッジファンドや債券なども視野に入れると良いでしょう。
将来のことも考えて、無理のない範囲から取り組んでいきましょう。