外貨預金の特徴は、その名の通り、円ではなく米ドルや豪ドル、ユーロといった外貨で
預金することです。現在、一般的に外国のほうが日本よりも預け入れ金利が高いので、利
息がたくさんもらえるというメリットがあります。
しかし、為替レートによって、預け入れた資産の価値は日々変動します。
1ドル100円で100万円を預けた場合、1ドル110円となれば110万円になり、
運用結果はプラスとなります。
一方、1ドル90円になってしまうと90万円となり、マイナスになります。
これが外貨預金の為替リスクです。
また、別途で外貨へ両替する際には両替手数料がかかります。
預け入れ金利は米ドルや豪ドルで年1~2%前後と高めではありますが、前述の為替リスクがあり、為替の変動幅は年で10%以上となることもあります。
預金という言葉で安心せず、リスクのある金融商品という認識を持ってください。
また、金利は魅力的ですが、そのメリットを享受するためにも、円高局面で預け入れすることが重要です。いつでも預け入れればよい、ということではありません。
とはいえ、相場観がある人でも、円高・円安はわからないのが正直なところでしょう。
たとえば、リーマンショック時、1ドル80円を下回る局面もありました。
これはアメリカがドル安政策を取り、日本は対策を取らなかったことが要因のひとつと言われていますが、当時
多くの経済学者やアナリストは「まだまだ円高の余地がある」と話していました。
実際にはそれ以上は円高が進行することなく、円安へと反転して現在に至ります。
ある程度の予測はできても、
「ここが円高(または円安)のピークである」ということは誰にもわからない」というのが現実です。
外貨預金の預入期間は1年以上の長期間がおすすめです。1年程度の短期間で解約・両替すると、為替手数料で利息分が消えてしまうからです。
両替には1ドルにつき1円が必要となり、円からドルへ、ドルから円へ、と往復で2円が必要になります。(金融機関によって手数料は異なります)
1ドル100円であれば往復で2%もの手数料が必要になるのです。金利が2%だとしても、1年間でやめてしまっては、手数料分で損してしまいます。
ただ5年後や10年後の為替がどうなっているかは、誰にも判断がつきません。
そういったリスクがあることも理解した上で投資していきましょう。
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著:株式会社FAMORE 代表取締役 武田拓也