こんにちは。
女性の経済的自立を応援するファイナンシャルプランナー山原です。
■現在の40代はロスジェネ世代
40代は成人してから20年が経過し、平均寿命からみると人生そろそろ折り返しかぁ…。
ということで、もしかすると一生のうちで一番いろんなことを考える年代かもしれません。
特に現在の40代~50代前半はロスジェネ世代と呼ばれています。
バブルが崩壊し景気がどんどん悪くなっている中で就活をしたため別名「就職氷河期世代」とも言われ、長く非正規雇用で働いていた人や一度も結婚していない「おひとりさま」も多く、
- 就活で苦労した経験から仕事への姿勢が真面目
- 非正規雇用で収入が安定しない中で貯金の大切さを知っている
- リストラや倒産を目の当たりにしたことで職を失うことへの危機感があり、求められる人材になるため資格取得や専門的知識の習得に力を入れる など
いわゆる「バブル世代」や「ゆとり世代」とは違った価値観や特徴を持っていると言われています。
何を隠そう私自身がバブル崩壊期間(1991~1993年)に就活ど真ん中だったロスジェネ世代。
本コラムでは20~30代に不遇な出来事にあうことが多かったからこそ得た知識や、40代の女性がこれからの人生を楽しく過ごせるようなお金のヒントをお伝えします。
■将来のライフイベントを想定してみましょう
女性向けのマネーセミナーなどで当たり前のように登場する「結婚」を前提にした「出産」「子育て」「子供の教育費」の準備の話。
このワードがでた時点で(うーん…)と思考停止した経験はありませんか。私はあります。笑
では、これらのイベントを一切考慮しないマネープランは意味がないのでしょうか?
それはとんでもない誤解です。
ひとりだからできること、やりたいこと。
ひとりだからこそしっかり用意しておきたいお金がありますよね。
将来のマネープランを立てるために、一般的なライフイベントにとらわれず、まずは自分が想定する今後20年間のライフイベントとそれにかかる費用について考えてみましょう。
ポイントは最初から考えすぎないこと。
希望、理想、予定を書きだしてみて、自分で自分の頭の中にある「こうなりたい」を認識することが大切です。
人は言葉にしたり、文字に書いて「見える化」することで、知らず知らずのうちにそちらに向かって近づいていく努力をするそうです。
受験するときの「絶対合格!」張り紙や、ダイエットするときに痩せたら着てみたいワンピースを目につく場所に吊り下げておくなど、この効果を利用した人もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、40代からの20年間ですから楽しいイベントばかりではないですよね。
仕事はいつまで?
親の介護は?
どんな対策をしておけば安心できるのか考えておいた方がよいイベントも書き出しておきます。
■ライフプランは計画が変わるごとに見直しが必要
人生の夢や目標は、時間とともに形を変えていくものです。
自分で立てたライフプランであっても様々な理由で変更や延期になることも少なくありません。
私の身近なところでも、家を買うことを目標にコツコツお金を貯めていた友人が親御さんからの相続で実家に住むことになり、脱サラして貯めていた資金を元手に地元で書道教室を開業することになりました。
ライフプランはあくまで計画なので、その時々に合わせて柔軟に見直しすれば大丈夫です。
そして、ライフプランを見直したら、併せてマネープランも見直す必要があります。
お金の計画なしに、希望するライフプランを達成することは不可能だと思っておいて間違いないでしょう。
■夢の実現に役立つツール「キャッシュフロー表」
ライフイベントを年表式に書いたものにお金の情報を加えたものが「キャッシュフロー表」です。
ライフプランを実現するために「いつ」「いくら」必要なのか、そのお金の準備ができるかどうかをシミュレーションすることで、お金の流れを確認できます。
また、災難や不幸に遭遇したときの対処方法を考える際にも便利なツールです。
ライフイベント表やキャッシュフロー表は日本FP協会のサイトからダウンロードできますので、まずはここからスタートしてみてください!
▶日本FP協会【便利ツールで家計をチェック 】
■さいごに
ライフイベント表に税金、社会保険、民間保険の利用などを考慮したお金の情報を追加することで、より詳細なキャッシュフロー表が作成できます。
- もっと詳細にシミュレーションしてみたいな
- 対策する必要がありそうだけど、どういう方法があるんだろう など
専門家のサポートを受けてみたいという方はFAMOREホームページのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいね。