この1年で円安が進み、昨年の7月頃には1ドル110円ほどだった為替も今や1ドル130円台になりました。
これは円の価値が米ドルに対して約20%も下がったということです。我々
日本人からすると、海外の輸入品を購入しようとした時に1年前と比較して20%ほど高い値段になります。
つまり、1万円の物を買う際に1万2000円を支払うということです。
このために輸入品の値段が上がり、日本においては様々な食品やガソリン代などの価格が上昇しています。
逆に、外国人から日本を見ると多くの品が20%オフで購入できる状態なので、バーゲンセールの様相です。
日本製の輸出品は海外では割安となるので売れ行きは良くなります。
ただコロナはなかなか落ち着かない状況ですが、先月から海外からの旅行者の受け入れは緩和されています。
コロナが落ち着き、円安が続けば
これから国内への旅行者は増えてくるでしょう。
これらのことを踏まえると、「輸出企業」の業績は良くなり、国内の「インバウンド」で稼ぐ企業の売上も良くなります。
足元の株式相場は昨年末からのアメリカの利上げとロシアのウクライナ侵攻により軟調ですが、日本株にとっては
これからがチャンスです。
さらに、円安によって日本の資産が割安で手に入れられる状況ですので海外ファンドや外国人投資家によって日本の土地も積極的に買われます。
日本は外国人に土地の所有権を認めており、不動産投資の利回りは4~8%もあります。海外では外国人に土地の所有権を認めておらず、不動産投資の利回りも2~3%の地域もあります。
そのような場所と比較して日本の不動産は魅力的です。
円安の今、無理に海外に目を向けるのではなく、国内の優良な資産(株式や不動産)を調べて取り組んでいくのも良いでしょう。
著:株式会社FAMORE 代表取締役 武田拓也