フィリピンは、投資先として多くの魅力を持つ国の1つです。このコラムでは、その理由についてお伝えします。
面積は約30万k㎡と日本の約0.8倍で、通貨はペソ(2025年2月時点で1ペソ=約2.7円)です。
日本円はドルに対して円安傾向にありますが、ペソに対しても同じように円安です。
これはフィリピンが外貨を稼ぎつつ、経済成長している証左です。
フィリピンと言えば新興国であり治安も悪いイメージですが、経済成長が続いているため様子は変わっています。
フィリピンの高い経済成長率
フィリピンは、近年年平均6%以上のGDP成長率を記録しており、ASEAN諸国の中でも特に成長が著しい国です。日本はGDPが1%程度なので、年が経過すればするほど差が出てきます。人口増加と消費の拡大が成長を後押ししています。
フィリピンの若い平均年齢と人口増加
フィリピンの人口は約1億1,500万人(2024年時点)で、平均年齢が25歳前後と非常に若いのが特徴です。労働人口が多く、長期的な経済成長のポテンシャルが高い状態です。これは戦後の高度経済成長期の日本を彷彿とさせます。国連の発表によると人口が増える人口ボーナス期は2050年ごろまで継続する予定です。2050年には人口が約1億5,000万人突破する予定ですので、まだまだこれからの成長が楽しみな国の1つです。
フィリピンは英語力が高く、BPO産業が発展
フィリピンは英語が公用語であり、多くの国際企業がBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)拠点を設置しています。コールセンターやITサービスなどの業務を請け負う企業が増加しており、安定した投資先となっています。英会話でオンラインを利用している人の中にはフィリピン人と会話をしている場合もあるでしょう。また、英語が公用語なので外資系企業が多くフィリピンへ出展しています。日本もセブンイレブン、ダイソー、三越など多くの企業が進出しています。
フィリピン不動産市場の成長
都市部(マニラ、セブ、ダバオなど)では、住宅・オフィス・商業施設の需要が急増しており、不動産投資が活発です。特に、コンドミニアム投資は海外投資家にも人気があります。
成長性が高いとはいえ、物件の価格は日本と比べて3分の1程度です。
プール、ジム、コンシェルジュ付きの物件が1000万円台から購入可能です。
また、日本ではほとんど機会のないリゾートホテルの一室を購入できる投資もあります。
日本での不動産投資は新築マンション投資で利回り3~4%程度ですが、フィリピンでは利回り6~8%が見込めます。また高いGDPと人口増加により物件価格は年々上昇しています。投資家の中には転売益を目的に不動産を購入している場合もあります。
さらに高級住宅価格の上昇率は26.3%と2023年は世界1位でした。
フィリピン観光産業のポテンシャル
フィリピンは年間を通じて温暖な気候のため快適で過ごしやすい環境です。
また、『世界のベストビーチ10』にも選ばれたパラワン島をはじめ、ボラカイやセブといった多数のリゾート島、美しいビーチがあり、独特の文化も観光業を支えています。コロナ後の観光業回復が加速しており、ホテルやリゾート投資にもチャンスがあります。
また、日本にはないカジノや大型ショッピングモールもあり、観光客の注目を集めています。
ロングステイ財団によれば2023年、移住したい人気の国トップ3に入っています。
日本からフィリピンまでは直行便で約5時間、時差も日本とは1時間で時差ボケの心配はありません。
フィリピン政府の外国投資促進政策
フィリピン政府は外国人投資家に対する優遇措置を強化しています。
さらに道路や鉄道などのインフラ整備にも注力しています。
フィリピン不動産投資の注意点
もちろん、投資にはリスクもあります。政治的な不安定要素やインフラの未整備、災害リスクなどを考慮し、リスク分散を意識することが重要です。
「成長市場×若い人口×英語力」という強みを持つフィリピンは、長期的な視点で見ると非常に魅力的な投資先と言えます。
人口減少期に突入した日本とは違い、これから長期間の成長が見込めます。
また、海外不動産を所有することにより外貨を得ることができるので通貨分散にもなり、資産を増やす際に重要なリスク分散になります。
特に日本人は通貨を『円』しか所有していないために為替リスクに晒されています。
政治リスクや経済リスク、戦争などから資産を守るためにも分散投資を心掛けていきましょう。
興味のあるエリアや投資があれば情報提供できますので、気軽にお声掛けください。