老後のお金に困らないための注意点と対策【大阪FP】

老後のお金に困らないための注意点と対策【大阪FP】

著者紹介

代表取締役 武田 拓也

ファイナンシャルプランナー(AFP)/社会福祉士/高校教諭1種「福祉」
代表取締役 武田 拓也

元「高校教員」、現役「専門学校講師」
資産運用歴18年の実力派ファイナンシャルプランナー。
失敗談や成功例を実体験に基づいてお伝えしています。
社会福祉士としてNPO法人の理事や大学校友会の理事長など地域福祉にも取り組み中。
高校や大学、事業団体などで年100回以上の講演を実施。
趣味:人の話を聞くこと、資産運用(株式投資、不動産投資、投資信託、その他)

老後は思ったほど年金がもらえず、定年退職後に住宅ローンの返済が完了していなければ月々の返済が負担となります。退職金で繰り上げ返済すれば良いと思っても、手元の資金が減ってしまい趣味に使うお金や将来の介護費用の余裕がなくなってしまいます。どのようなことに注意しながら対策をしたら良いのか老後に困らないよう確認しておきましょう。

【老後における生活保護の実態】

老後に生活保護を受給している高齢者は増加傾向にあります。
2023年11月時点での生活保護受給世帯数は1,653,002ですが、そのうち65歳以上の高齢者世帯は907,424となっており全体の 54.8%を占めています。
また2022年の生活保護受給者は1993867人ですが、そのうち65歳以上の高齢者は1051051人となっており全体の52.7%を高齢者が占めています。
2000年において生活保護受給者は1031770人と現在の半数ほどですが、そのうち65歳以上の高齢者は377122人と全体の36.5%を高齢者が占めていました。20年ほどで高齢者の割合は約16%も増加しています。

【厚生労働省 生活保護について】

【政府統計の総合窓口】

このように現役時代は仕事を頑張ってきて、定年退職してからは楽しく老後を過ごそうと思っていたのにお金の余裕がなくなってしまう高齢者が増えているには下記の要因が考えられます。

【老後破産の原因】

① 現役時代の生活水準が高く、年金生活になっても生活水準を下げられない

② 現役時代の所得に比べて年金が少ない

③ 住宅ローンの返済があり生活を圧迫している。または退職金で住宅ローンを繰り上げ返済したことにより預貯金が乏しい

④ ケガや病気により医療費がかかる

⑤ 介護費用が負担

⑥ 人生設計や金融知識が不十分

 

老後になってから想定していない出費があると資金が底を尽いてしまう可能性があります。不安を抱えながら過ごさなくてもいいように次のような準備をしておきましょう。

 

【年収が高い人の注意点について】 

 

【老後のお金に困らないための対策】

① 人生設計について「介護」も含めて考え、家計の見直しも定期的に行う

② 現役時代に収入からの貯蓄だけで老後費用の準備が不十分であれば資産運用(NISAや各種の投資)を活用する

③ 自宅は資産としても考えて将来、売却や賃貸に出すことができる「資産」として購入する

④ 金融知識を身につける

 

老後を豊かに過ごせるように定期的に家計の見直しをすることはもちろんのこと、将来をどのように過ごしていくか考える「人生設計」も重要です。
現在では高校でも『お金の授業』がスタートしており、人生設計に加えて「資産形成」「借金」「社会保険」などについても学んでいます。早くから金融知識を身につけて実践していくことで「ゆとり」を持つことができます。
また最近ではAIの発達により多くの仕事がなくなると予測されています。将来を見据えて「お金を働かせる方法」を学んでいきましょう。
これまでの常識にとらわれず、新しい情報を吸収しながら老後に備えていきましょう。

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2024/3/15