「IPO前に投資できたら、大きなリターンを得られるのでは?」
近年、上場前の企業(未上場株)に注目する個人投資家が増加しています。
特にAIやスタートアップ関連の企業が急成長するなか、未上場株に早い段階で投資することは将来の「テンバガー銘柄(10倍株)」を掴むチャンスになると考えられます。
しかし一方で未上場株には情報の非公開性や流動性の低さ、詐欺などのリスクも少なくありません。
本記事では「未上場株」とは何か、どうすれば投資できるのか?
そして注意すべきポイントを詳しく解説します。
【未上場株とは何か?】
まず基本から整理していきましょう。
「未上場株(未公開株)」とは、証券取引所(東証プライム、グロース市場など)に上場していない企業の株式のことです。
上場企業は一般投資家が自由に株を売買できますが、未上場株は限られた関係者や投資家のみが保有しています。
そのため、株価が市場で形成されず、取引も公開されません。
未上場株の多くはベンチャー企業やスタートアップです。
これらの企業は将来的な成長を見越して主に金融機関やVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達を行っていますが、近年はエンジェル税制の導入などにより個人が投資できる機会も増えつつあります。
未上場株投資とは「企業が上場する前に将来の成長を先取りして出資する行為」です。
【未上場株に投資するメリット】
未上場株の魅力は何といっても高い成長ポテンシャルにあります。
上場後の株価が数倍、数十倍になるケースも珍しくありません。
-
上場によるキャピタルゲインが期待できる
最も大きな魅力は、IPO(新規上場)時に大きな値上がり益を得られる可能性です。
例えばスタートアップに初期段階で出資した投資家が上場時に株価が数十倍になることもあります。
-
成長企業を支援する喜び
未上場株への投資は単なる投資行為ではなく「企業の成長を応援する」側面もあります。
特にテクノロジーや環境分野など、社会的意義の高い企業に投資することで資産形成と社会貢献を両立できます。
-
分散投資の一環として
上場株式・債券・不動産などに加えて未上場株を組み入れることでリスク分散にもつながります。
特に市場変動に左右されにくい特性を持つためポートフォリオの安定化にも寄与します。
【未上場株に投資する方法】
「どうすれば未上場株を買えるのか?」
ここが最も気になるポイントでしょう。
以下の4つの方法が代表的です。
-
エンジェル投資家として直接出資
スタートアップ創業初期に個人投資家が直接出資する方法です。
創業者と直接契約を結び、少額(数十万円〜)から出資できます。
ただし情報開示が限られ、倒産リスクも高い点には注意が必要です。
成功すれば上場時に大きなリターンを得られる可能性があります。
-
未上場株取引プラットフォームを利用
最近では未上場株を個人が取引できるオンラインプラットフォームが登場しています。
代表的なサービスとして以下があります。
FUNDINNO(ファンディーノ):国内最大の株式投資型クラウドファンディングで少額から出資可能。
特定の条件を満たした投資家は会社の審査を経て「特定投資家」となり、一般の投資家ではアクセスできない案件の情報を得ることが可能となります。
このサイトでは企業情報・資金調達目的・成長戦略などが公開されており、透明性が高まっています。
-
ベンチャーファンドを通じて投資
プロの運用会社が組成する「ベンチャーキャピタルファンド(VC)」を通じて出資する方法です。
個人でも一定金額以上(例:500万円〜)の出資枠が設けられているファンドがあります。
複数企業に分散投資するため、個別リスクを抑えられる点がメリットです。
-
取引先・社員持株会などを通じた保有
一部の企業では取引関係者や従業員向けに株式を保有できる制度を設けています。
これも未上場株を手に入れる一つの方法ですが、一般投資家が参加できる機会は限られます。
【未上場株のリスクと注意点】
これまではメリットを中心に見てきましたが、リターンの裏には必ずリスクが存在します。
未上場株投資「“ハイリスク・ハイリターン」の代表格です。
どのようなリスクがあるのか、しっかりと確認していきましょう。
-
上場しない可能性がある
最大のリスクは投資した企業が上場に至らないケースです。
成長が鈍化したり、資金繰りが悪化すれば株式の価値がゼロになる可能性もあります。
IPOは約束されたものではなく「夢に賭ける投資」であることを理解しておく必要があります。
-
株式を自由に売却できない
上場株と違い、未上場株は市場が存在しません。
そのため、すぐに現金化することができず、「流動性リスク」が非常に高い投資になります。
資金が長期間拘束される点は事前に想定しておく必要があります。
例えば、「上場予定が3年後」と説明を受けていたとしても5年後に延びることもありますし、上場しなかった場合には出資したお金は返ってこないこともあります。
-
情報が少ない
未上場企業は決算情報を公開する義務がありません。
事業内容や業績、資金繰りの状況を把握しにくく、判断材料が限られます。
信頼できるプラットフォーム経由で投資することが重要です。
-
詐欺・悪質勧誘のリスク
「上場が決まっている」「必ず儲かる」といった勧誘は要注意です。
金融庁の登録を受けていない業者や個人を通じた取引は、詐欺被害につながるおそれがあります。
必ず登録済みの事業者・正式なサイトを利用しましょう。
例えば「金融商品取引業」という資格を有し、金融庁のサイトに登録がない場合は出資を避けた方が無難です。
「儲けたい」という気持ちが強いと甘い誘惑に引っ掛かりやすいので、
「海外の金融関連資格がある」「すごい投資家が取り仕切っている」など不明瞭な勧誘文句が聞かれる際も注意が必要です。
【投資判断のポイントと成功のコツ】
-
ビジネスモデルを理解する
AI・ヘルスケア・再生エネルギーなど将来性の高い分野でも、事業モデルが実現可能であるかを見極める必要があります。
「何を、誰に、どのように提供し、どれだけ利益を上げられるのか」を冷静に分析しましょう。
-
経営陣の質を見る
スタートアップ投資では経営者の実績やビジョンが成功の鍵を握ります。
創業者の経歴、チーム構成、資金調達実績を確認して信頼できる経営陣かを見極めることが重要です。
-
投資金額は“失ってもいい範囲”で
未上場株は成功すれば大きなリターンを得られますが、失敗すればゼロになる可能性もあります。
生活資金や短期資金ではなく、余裕資金の範囲で投資することが基本です。
決して借金をしてまで出資はしないようにしてくだささい。
-
分散投資を徹底する
1社に集中投資するのではなく、複数企業に分散することでリスクを抑えられます。
5〜10社程度に分散するのが理想的です。
【まとめ】夢とリスクのバランスを取る投資
未上場株投資は将来のユニコーン企業を発掘できる魅力的な市場です。
しかし、同時に情報の非対称性や流動性の低さといったリスクも抱えています。
大切なのは「夢に賭ける情熱」と「冷静なリスク管理」を両立させることです。
信頼できるプラットフォームを通じて成長性・経営者・資金計画を慎重に見極めることで
未上場株はあなたの資産形成において新たな選択肢となるでしょう。
いよいよ個人がスタートアップ企業の成長に直接関われる時代となりました。
株式市場の裏側にある“次の主役”を探す投資は、まさにこれからが本番です。
証券会社から信頼に値する情報を得て「未上場株」に取り組みたいという方は弊社の公式LINEよりお問い合わせください。