社会人として新たな一歩を踏み出す今、お金の知識は非常に重要です。
給与が振り込まれ、家賃や光熱費の支払い、さらには貯金や投資の計画も立てなければなりません。
初めての給料を手にしたときの喜びは格別ですが、その一方で正しいお金の管理をしなければ、後々の生活に影響を及ぼすこともあります。
本ブログでは、新社会人が知っておくべきお金の基本知識について、分かりやすく解説します。お金の管理方法や節約術、投資の基礎など、社会人生活を安心してスタートするための情報を7つのトピックに分けてご紹介します。
これらの知識を身につけて、お金に困らない豊かな社会人生活を送りましょう!
1、新社会人のための給与の基本知識
①給与明細の見方
給与明細は、会社から支給される給料の内訳を詳細に示すもので、新社会人にとってはお金の管理をするうえで非常に重要な書類です。給与明細を正しく理解することで、自分の収入や支出、税金の支払い状況を把握しやすくなります。ここでは、給与明細の主な項目とその見方について解説します。
基本給
給与明細の最初に記載されているのが「基本給」です。これは、各社員に対して基本的に支払われる給料の部分で、残業手当や各種手当を含まない金額です。
基本給は、会社の給与規定や労働契約書に基づいて決められています。
各種手当
次に、「各種手当」が記載されています。手当には、以下のようなものがあります。
通勤手当:通勤にかかる交通費の補助。
住宅手当:住居にかかる費用の一部を補助。
家族手当:扶養家族がいる場合の補助。
残業手当:規定の労働時間を超えて働いた場合の補助。
総支給額
「総支給額」は、基本給と各種手当を合計した金額です。
これは、税金や社会保険料が引かれる前の金額で、いわゆる「額面」とも呼ばれます。
控除項目
給与明細の次に、「控除項目」が記載されています。控除項目には以下のようなものがあります。
所得税:国に支払う税金で、収入に応じて課税されます。
住民税:住んでいる自治体に支払う税金です。
健康保険料:医療費の一部を負担するための保険料です。
厚生年金保険料:将来の年金や障害になった際のために支払う保険料です。
雇用保険料:失業したときのための保険料です。
これらの控除項目は、法定控除と呼ばれ、法律で支払いが義務付けられています。
手取り額
最後に、「手取り額」が記載されています。これは、総支給額から控除項目を差し引いた金額で、実際に受け取ることができる金額です。手取り額が実際の収入となるため、この金額を基に生活費や貯金、その他の支出を計画します。
小まとめ
給与明細の見方を理解することで、自分の収入や支出の状況を正確に把握でき、効率的な家計管理が可能になります。新社会人として、給与明細を定期的に確認し、疑問点があれば会社の経理担当者に相談することが大切です。
2、新社会人がつける家計簿の基礎
家計簿をつけることは、お金の管理をするための基本的なステップです。
新社会人として、家計簿をつける習慣を身につけることで、収入と支出を把握し、無駄な出費を減らし、効率的に貯金や投資を行うことができます。
ここでは、家計簿の基本的なつけ方とコツについて詳しく解説します。
①家計簿の目的を明確にする
家計簿をつける目的を明確にすることで、家計簿をつけるモチベーションが高まります。例えば、以下のような目的があります。
・収入と支出のバランスを把握する
・無駄な出費を減らす
・貯金や投資の計画を立てる
・目標金額に向けて貯蓄をする
②家計簿の形式を選ぶ
家計簿には、手書きのノート、エクセルのスプレッドシート、スマートフォンのアプリなど、さまざまな形式があります。
自分に合った形式を選びましょう。
初心者には使いやすい家計簿アプリをおすすめします。
アプリは自動的に収支を記録してくれるものもあり手間が省けます。
③月々の収入を記録する
家計簿の最初のステップは、収入の記録です。収入には、給与、ボーナス、副業の収入などがあります。これらを正確に記録し、月ごとの総収入を把握します。
④支出をカテゴリ別に記録する
次に、支出をカテゴリ別に記録します。主なカテゴリには以下のようなものがあります。
固定費:家賃、光熱費、通信費、保険料など、毎月一定額がかかる支出。
変動費:食費、娯楽費、日用品費など、月によって変動する支出。
貯蓄:毎月の貯金額。
支出をカテゴリ別に分けることで、どのカテゴリにどれだけ使っているかが明確になり管理がしやすくなります。
⑤毎日の支出を記録する
毎日の支出をこまめに記録することが大切です。支出をためずにその日のうちに記録することで、正確なデータを保つことができます。レシートを取っておき、帰宅後に記録する習慣をつけましょう。
⑥収支を振り返る
月末に収支を振り返り、収入と支出のバランスを確認します。
支出が収入を上回っている場合、どのカテゴリで無駄遣いが多いかを分析し、改善策を考えます。
逆に、余剰があればその分を貯金や投資に回すことを検討します。
⑦目標を設定する
収支を振り返った後、翌月の目標を設定します。
例えば、「食費を1万円削減する」、「毎月2万円を貯金する」など、具体的な目標を立てることでモチベーションが維持できます。
小まとめ
家計簿をつけることは、初めは手間に感じるかもしれませんが、習慣化することで効果的なお金の管理ができるようになります。収入と支出を把握し、計画的にお金を使うことで、将来の安心感も得られます。新社会人として、家計簿を活用し、健全な経済生活を送りましょう。
3、新社会人がお金の無駄遣いを減らすコツ
無駄遣いを減らすことは、お金を効率的に使い、貯金や投資を増やすために重要です。
新社会人として、生活に慣れるまでの間に無駄遣いを見直し、計画的なお金の使い方を身につけることが大切です。
ここでは、無駄遣いを減らす具体的なコツを紹介します。
① 必要と欲しい物を区別する
無駄遣いを減らすための第一歩は、「必要なもの」と「欲しいもの」を区別することです。
必要なものは生活に欠かせないものですが、欲しいものは一時的な欲求を満たすためのものです。
買い物をする前に、本当にそれが必要かどうかを考える習慣をつけましょう。
② 買い物リストを作成する
買い物をする前に、必要なものをリストアップし、リスト以外のものは買わないようにすることで、衝動買いを防げます。
特に食料品や日用品の買い物では、この方法が効果的です。
③ 現金を使う
クレジットカードや電子マネーは便利ですが、使いすぎの原因にもなります。
現金で支払うことで、手元に残ったお金を実感し、無駄遣いを抑えることができます。
また、毎月の予算を現金で管理することで、支出をより厳密にコントロールできます。
④ セールや割引に注意する
セールや割引は魅力的ですが、必要のないものを買ってしまう原因にもなります。
セール品だからといってすぐに買わず、本当に必要かどうかを冷静に判断しましょう。
⑤ 自炊をする
外食やデリバリーは便利ですが、費用がかさみがちです。
自炊をすることで、食費を大幅に節約できます。
週末にまとめて作り置きするなど、時間を効率的に使う方法もあります。
また、自炊を楽しむことで、健康的な食生活も実現できます。
⑥ サブスクリプションを見直す
音楽、動画配信サービス、雑誌など、さまざまなサブスクリプションサービスを利用している場合、一度見直してみましょう。
使っていないサービスや、複数のサービスを重複して利用している場合、それらを解約することで支出を減らせます。
⑦ 無駄遣いのトリガーを把握する
自分が無駄遣いをしてしまうトリガー(引き金)を把握しましょう。
例えば、ストレスを感じたとき、セール情報を見たとき、友人と出かけたときなど、自分の行動パターンを知ることで、無駄遣いを未然に防ぐことができます。
小まとめ
無駄遣いを減らすためには、日常の習慣を見直し、自分の行動を意識することが重要です。必要なものと欲しいものを区別し、計画的に買い物をすることで、無駄遣いを減らすことができます。
4、新社会人がお金を効率的に貯金する方法
効率的に貯金をするためには、計画的に収入を管理し、無駄な支出を減らすことが重要です。ここでは、新社会人でも実践しやすい具体的な貯金方法を紹介します。
① 自動積立を活用する
自動積立を利用することで、確実に貯金ができます。給与口座から自動的に一定額を貯金用口座に移す設定をすることで、手間をかけずに貯金が進みます。銀行の定期預金や積立定期預金も活用できます。
② ボーナスの一部を貯金する
ボーナスが支給された際、その一部を貯金に回しましょう。例えば、「ボーナスの50%を貯金に回す」と決めておくことで、大きな貯金額を確保できます。
ボーナスを使い切らないようにすることがポイントです。
③ 予算を立てる
毎月の収入と支出を基に、予算を立てましょう。例えば、食費、交通費、娯楽費など、カテゴリごとに予算を設定し、それを守るように心がけます。予算を超えそうな場合は、他のカテゴリで節約する方法を考えます。
④ 節約を習慣化する
日常の生活で節約を習慣化することが大切です。
例えば電気・水道代を節約するために不要な電気を消す、短時間のシャワーにするなど、光熱費の節約を心がけます。またセールやクーポンを利用して必要なものを安く購入しましょう。
⑤ 貯金専用口座を作る
普段使う口座とは別に、貯金専用の口座を作ることで、貯金額を明確に把握できます。
貯金専用口座にお金を移すことで、使いすぎを防ぐことができます。
5、新社会人のための投資入門
新社会人にとって、投資は将来の資産形成において重要な役割を果たします。
給与だけでなく、投資を活用することで、効率的にお金を増やすことが可能です。
しかし、投資にはリスクも伴うため、基本的な知識と戦略を身につけることが大切です。
ここでは、新社会人が投資を始めるための基本的なステップを紹介します。
① 投資の目的を明確にする
投資を始める前に、自分の投資の目的を明確にしましょう。
例えば、以下のような目的があります。
副収入を得るため:月々のおこづかいを資産収入で確保するため。
特定の目標:結婚資金や住宅購入資金を貯めるため。
老後の備え:年金だけに頼らず、老後の生活資金を準備するため。
② リスク許容度を理解する
投資にはリスクが伴います。自分がどれくらいのリスクを取れるかを理解することが重要です。
リスク許容度は、年齢、収入、生活費、将来の計画などによって異なります。
リスクを取り過ぎないよう、自分に合った投資スタイルを選びましょう。
③ 投資の基本知識を身につける
投資を始める前に、基本的な投資知識を身につけましょう。
投資の種類はさまざまです。多くの手段があることから学びましょう。
株式:企業の株式を購入し、その企業の成長に伴って利益を得る。また優待や配当金も得られる。
債券:国や企業が発行しており、一定期間後に元本と利息が得られる。
投資信託:複数の投資家から集めた資金をプロが運用し、利益を分配する。
ETF(上場投資信託):株式市場で取引される投資信託で、分散投資がしやすい。
不動産投資:不動産を購入し、節税しながら賃貸収入や売却によって利益を得る。
④ 少額から始める
投資を始める際には、少額からスタートすることをおすすめします。
初めから大きな額を投資するのではなく、まずは少額でリスクを抑えながら経験を積みましょう。
これにより、投資の基本を学びながらリスクを管理することができます。
⑤ 分散投資を心がける
分散投資は、リスクを抑えるための基本的な方法です。
異なる種類の資産や地域に分散して投資することで、特定の投資先のリスクを軽減できます。
例えば、株式、債券、不動産などに分散することが効果的です。
⑥ 長期投資の重要性を理解する
投資は短期的な利益を追求するものではなく、長期的な視点で行うことが重要です。
市場の変動に一喜一憂せず、長期的な成長を見込んで投資を続けることで、時間を味方にしてリスクを軽減し、利益を最大化できます。
⑦ 定期的に見直す
投資は一度始めたら終わりではありません。定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じてリバランスを行いましょう。
市場の変動や自分の生活状況の変化に応じて、投資戦略を調整することが重要です。
⑧ 手数料に注意する
投資には手数料がかかります。例えば、投資信託には売買手数料や信託報酬、信託財産留保額があります。手数料が高いと、利益が減少するため、同じような商品であれば手数料が低い方を選ぶようにしましょう。
⑨ 自分で学ぶ習慣をつける
投資は自己責任です。常に最新の情報を収集し、自分で学ぶ習慣をつけましょう。
書籍やウェブサイト、セミナーなどを活用して投資知識を深めることが大切です。
小まとめ
新社会人が投資を始めるためには、基本的な知識を身につけ、リスクを理解して計画的に行うことが重要です。
少額から始め、分散投資を心がけながら長期的な視点で投資を続けることで、将来の資産形成に成功する可能性が高まります。
自分に合った投資スタイルを見つけ、無理のない範囲で投資を楽しみながら続けていきましょう。
6、新社会人が知っておくべき保険の選び方
新社会人として生活をスタートさせる際、保険の選び方を知っておくことは大切です。
保険は万が一の事態に備える重要な手段であり、自分や家族の生活を守るために役立ちます。
しかし、多くの種類があり、どれを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。
ここでは、保険の基本的な選び方を紹介します。
① 自分のニーズを把握する
まず、自分がどのようなリスクに備えたいのかを明確にすることが重要です。
以下の質問を考えてみましょう。
・生活費を支えるための収入保障が必要か?
・病気やケガによる医療費に備えたいか?
・家族に対する保障を強化したいか?
・生命保険でお金を貯めたり増やしたりする必要はあるか?
② 保険の基本的な種類を理解する
保険にはさまざまな種類があります。
それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った保険を選びましょう。
生命保険
被保険者が亡くなった場合に保険金が支払われます。家族の生活を支えるための収入保障や、葬儀費用に備えるために利用されます。
医療保険
病気やケガで入院・手術した際に、医療費をカバーします。公的医療保険の自己負担分や、先進医療の費用などに対応するものがあります。
がん保険
がんと診断された場合や治療を受ける場合に、給付金が支払われます。
がんに特化した保障を求める場合に有効です。
変額保険
死亡保障があり、掛金の一部を運用しながら積み立てられる保険です。
個人年金保険
保障はありませんが、掛けたお金が積み立てられる保険です。
③ 保険の保障内容を確認する
保険を選ぶ際は、保障内容を詳細に確認しましょう。以下のポイントに注目してください。
保障期間:保障がどのくらいの期間続くのか。終身型か定期型かを確認する。
保険金額:万が一の場合に支払われる保険金額が、自分のニーズに合っているか。
保険料:毎月の支払いが無理なく続けられるか。途中で変動しないか。
特約:基本の保障に加えて、特定のリスクに備える特約が付けられるか。その特約は必要か。
④ 公的保険とのバランスを考える
日本には健康保険や厚生年金保険などの公的保険制度が整っています。
これらの公的保険でカバーできる範囲を把握し、不足する部分を民間の保険で補うようにしましょう。
例えば、医療保険では公的保険でカバーできない高額な治療費や先進医療費を補償するものを選ぶとよいでしょう。
⑤ 保険の比較検討を行う
保険商品は同じ種類でも、保険会社によって保障内容や保険料が異なります。
複数の保険商品を比較し、自分に最適なものを選びましょう。
保険比較サイトや専門の保険代理店を活用することで効率的に比較検討ができます。
⑥ 保険の見直しを定期的に行う
一度契約した保険でも、ライフステージの変化や収入の増減などに応じて見直すことが大切です。
例えば、結婚や子供の誕生、転職などの大きな変化があった場合、その都度
保険の内容を確認して必要に応じて変更や追加を行いましょう。
⑦ 専門家に相談する
保険の選び方に迷ったら、保険の専門家に相談することも一つの方法です。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで客観的なアドバイスを受けることができます。
自分に合った保険を見つけるために専門家の意見を参考にしましょう。
まとめ
保険の選び方は、自分のニーズを把握し、保険の基本的な種類や保障内容を理解することから始めます。
公的保険とのバランスを考え、複数の保険商品を比較検討しながら、自分に最適な保険を選びましょう。
また、定期的に保険の見直しを行い、ライフステージに応じた最適な保険を維持することが重要です。
専門家に相談することで、より確実な選択ができるでしょう。